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2012年12月 5日 (水)

郵便局

以前、アメリカの郵便および宅急便の事情を書きました。その時は基本的には宅急便の事を書き、郵便局の話をあまり書きませんでした。そこで、今回は郵便局のお話を書きましょう。

まず、アメリカの郵便、なぜか送った物が無くなるという事が時々ある様です。これが全く理解できません。そもそも、郵便物がどこかで無くなってしまうという事がどうして起るのかが理解できません。調べてみると日本でも無くなる事がまれにあるらしいですがこれは珍しい事です。ところがアメリカでは決して珍しい事ではない様です。

では、どこに行くのか?定かではありませんが、どうやら間違えて配達される事にそもそもの問題が発生している様です。以前、ベルビューに住んでいた時にこういう事がありました。当時、僕はワシントン・ストリートに住んでいたのですがある時、手書きの宛名で見た事のない人宛へ手紙が届きました。諸般の事情で(こちらは後述します)当時、僕の所にはほぼ毎週一通は他人宛(でも住所は正しい)の郵便物が来ていたのでなにも考えずに開封。内容は何だったのか今となっては全く覚えていませんが、大したない様ではありませんでした。でも何で僕の所に届いたの?と思ってよく封筒を見たらなんと、ベルビュー宛ではなく、オマハのワシントン・ストリートの住所だったのですね。要するに、郵便局の間違いだったわけです。ところがもう既に開封してしまった以上、これはどうしようもない、との事で見なかった事にして処分してしまいました。いくらなんでも別の市の住所と間違えられるとは考えもしませんでしたから…。さすがにそれ以来、反省をして他人宛の郵便を受け取った時は住所を確認する様にしています。おそらく、無くなってしまう郵便の多くはこの様に間違った住所に届けられてしまい、それっきりになってしまっている物と思われます。

さて、先ほど書いた様に当時、僕の所にはよく正しい住所だけど他人宛の手紙が届いていました。その八割は同じ宛名でした。どうやら、その人、僕がその家に住む前に住んでいた人らしいのです。請求書やら子供の学校の案内やらいろいろと届いていて、詳しい事はよく知らないのですがどうも家を買ったがローンを払えず不渡りになって半分夜逃げ同然に出て行ったのを当時の僕の大家が安く買い上げて借家にした、というのが真相だった様です。従って、当然の様に住所変更もしていないので郵便局は僕の所にその人の宛名の郵便物を一生懸命届けていたらしいです。この夜逃げ同然のような事をしたと言うのはおそらく事実で、僕が引っ越したとき、ケーブルインターネットを引いてもらおう、と思ったら「その住所には既にケーブルの契約が市てあります」と言われてしまい、僕の名前に名義を変更する前に前の契約を切らなければならず、とえらく苦労をしたのをよく覚えています。これもおそらく夜逃げ同然に出ていたからと思われます。

しかし、僕に解せなかったのはその人以外にも五人程他の人宛の手紙が普通に届いていた事。そのうち僕は面倒くさくなってある時に郵便局にクレームの電話を入れた時についでにその話をして最後に「いや、僕一人しか住んでいないわけですから、他の人の名前のついた郵便物を送らないで下さい」というクレームも付ける事に。その時にも郵便局の人とちょっと押し問答をしました。

郵便局の人「では、どの名前を届けなければよろしいのでしょうか?」
僕「いや普通の名前の宛名の郵便物は捨てて、変わった名前の郵便物だけを届けて下さい」
郵便局の人「…」

でもそれ以降、他人宛の郵便物は届かなくなりました。

このベルビューの郵便局とは僕はけっこういろいろとトラブルがありました。まずはこの様に他人宛の郵便物。他にもよくあったのが出張の時などに郵便物を一時的に止めてもらう事ができるのですがそれにもかかわらず、留守のあいだに郵便物が届いていたのです。最初はおかしいなぁ、と思っていた程度だったのですが、そのうちに行く前日から郵便を止めてもらって帰ってくる次の日から郵便を再開してもらうようにあるときしてみたら何と、郵便が止まるはずの日も郵便が来て、配達が再開する前の日にも郵便が来て、という事がある事が発覚。当然、クレームをつける事に。ところが何度もその様な事をしてる形跡がある…。おかしい、と思いながらある時、ネットオークションである物を買います。買った時に気がつかなかったのですが売り手の住所がカナダなのです。そこではた、と気がついたのがその翌週、出張で留守、という事。その時ばかりは仕方がないので近所に住んでいる友人に二日に一度ぐらいでいいから小包が届いていないかを調べてもらう事にしました。その結果、案の定、小包も手紙も全部普通に毎日の様に届いていた様で、全部とりあえず、回収してもらいました。

その次の月曜日に当然、郵便局に電話をかけてクレームを。この時はもうかなり頭に来ていたので局長を出してもらって話をしました。その時に事情を説明して郵便を止めてあったにもかかわらず、小包が届けられたと言ったら「え?そんな事があったのですか?あってはならない事ではないですか。厳重注意をしておきます」との事。やれやれ、と思ったのをよく覚えています。でも結局、その後も似たようなトラブルがけっこうあって、二度程は土曜日に郵便局に出向いて行ってクレームをつける事になった事もありました。

他にも同じ郵便局でのトラブルはありこういう事が一度ありました。ある時、出張から帰ってきた時の話です。出張に行く時、必ず僕は郵便物を止めてもらう様にしてもらいます。僕の場合は日中に職場にいるのでなかなか郵便局に行けないので溜まった郵便物を届けてもらう事にしているのですが(自分で回収するという事もできます)、帰ってきてから何日たっても郵便受けが空のまま。結局、次の土曜日の朝に郵便局に出向く事に。郵便局の手違いで郵便局にずっと溜まりっぱなしの状態でした。この時もかなり頭に来てさんざん文句を言った覚えがあります(それとともに、次に月曜日に郵便局長からお詫びの電話がありました)。

実はどこでも郵便局がそんなにひどいのか?と思っていたのですがそうでもない様で、以前住んでいた所の管轄のオマハの郵便局や今の所はほとんど問題がありません。一度か二度ぐらい隣の家の郵便物が僕の所に来たぐらいでしょうか?そうやって郵便局による「地域差」があるのも不思議といえば不思議です(が、何となくアメリカらしいなぁ、という気もします)。

もう一つ、アメリカで郵便局の不思議な事があります。アメリカはどういうわけだか「人の為に働く人」に尊敬をする傾向があり、一般に警察、消防、軍人などを敬う傾向にあります。どうやら同じ理屈で(?)郵便配達人を敬う人がいたりします。面白い事に、郵便配達人は「この地域はこの人」と決まっている様で、いつも同じ人が配達に来るのですね。従って、アメリカには自分の配達人にクッキーをあげたりする人がいる様です。まあ別に悪い事ではないと思いますが、考えようによったらおかしな話ですよね。何しろ、郵便配達人は郵便局で働いているのでちゃんと報酬をもらってそれに対して労働をしているわけですから基本的にはどんな仕事とも全く変わらない事になります。でも、例えば僕がいかに学生の指導に時間を費やしてもそれに対して誰も特に褒めてくれませんし、実利があるわけでもありません。どうして郵便配達人は「特別」なの?と僕は不思議でなりません(が、これもおそらくオマハという田舎だからの現象なのかもしれません)。

しかし、郵便局に行っても簡単な事に結構、時間がかかったりする事を考えるとやはりアメリカの郵便局ってあまりよろしくないな、といつも思います。何となく、赤字で破綻寸前と言うのも理解ができるような気はします。なんだかお上にすがって役所仕事をしているからこの状態じゃないのか?という気がしないでもありませんが…。

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