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2013年1月27日 (日)

大学の人と部署の不思議

大学で働いていると時々、どんな仕事をしているのかわからない人や何をしているのかがわからない部署などに出会う事があります。概ね、各学部の職員は何となく何をしているのかわかりますが支援部署では特にそういう事が多い様に思えます。例えば、毎朝平日の早朝に僕のオフィスの前を通って行くオバさん。それなりに年がいっている方ですが、この人がどこで働いているのか僕は全くわかりません。僕のオフィスの前を通って行くという事はおそらくこの近辺の建物に勤務しているはずなのですが、朝七時ぐらいから業務を始めるオフィスってどこだろう?と不思議でなりません。で、この人は確実に教職の人でもないと思われます。何しろ、週末には絶対に姿を見かけませんが、授業が休みの時(要するに夏休み、秋休み、春休みなど)も早朝に通過して行くのです。普通、教職で毎日早朝、はあり得ないので非教職で朝早くに始まるオフィスってどこ?と不思議でなりません。また、どういうわけか夕方とかに逆方向に向かって歩いているのを見た事がないのも不思議でなりません。他にもたまに見かけるどこかの部署の婆さん。どう見ても70歳ぐらいの方なのですがいったいそういう人はどういう仕事をしているのだろう?と不思議でなりません。この方も教職ではないみたいです。

もっと身近な所では昨年の夏までCollege of Arts & ScienceのメインオフィスにいたJMさん。一応、大学のオフィスの広報担当者だったらしいですが何をしていたのか全く不明。それどころか大学のメインオフィスの方でもこの人が果たして何をしていたのかよく知らなかったとかいう話をちらほらと聞きます。一応、大学の広報となるとウェブページとかを作成していてもいいと思うのですがそういう事をしていたわけでもなく、時々、どこぞの会議とかに出没して何やら大した事を言ってはいたけど実際には何もしないらしい、という話も何度か聞いた事があります。確かに、おそらく外部の人たちにしてみれば僕が何をしている人か全くわからないかとは思います。しかし、一般に教職(僕の場合は半教職)だと決まった事をする仕事ではないのである程度それが当たり前になります。しかし、一般には非教職の職員は要するに事務仕事ですから基本的には決まった仕事をする事になます。そうなると基本的には非教職だと「何をしているかわからない」という事は基本的には存在しないはずなのですが…。

実はこの種の不思議は他にもあります。聞く所によると、大学には基本的には「非教職でおなじ部署に同じ内容の仕事をする人がいてはならない」という規則があるらしいです。まあわからないでもありません。どの学部でも事務の人が二人も必要はありませんから。従って、同じ様な内容の仕事をする役職が二つある事はあっても同じ内容の仕事をする役職が二つ同じ学部にあるという事はありません。どうしても一人でカバーができない程ある仕事の量が多い時は二人目の役職は少し仕事の役割分担が違っているのが普通です。ところが、生物学ではどう考えても同じ仕事をしている役職が二つあります。聞けば、一応、一人がもう一人の上司にあたる事になっているらしいのですがどう見ても同じ事をしています。しかも、この二つの役職、元々は一つの役職だったのがどういうわけだか知らない間に二つに増えているのですごい不思議です。

しかし、もっと不思議なのは「何をしているのかわからない部署」の存在です。例えば大学の多文化共生課(office of multicultural affairs)なる部署があります。部署の名前にある様に本来ならいくつもの異なる文化に関わらなければならない所のはずなのですがどういうわけだか僕は黒人の人たちしか出入りしているのを見た事がありませんし、多文化共生課が関わっているイベントにヒスパニック系やアジア系の学生の団体が加わっているのも見た事がありません。いったいあの部署は本当は何をしているのだろう?と不思議でなりません。

他にも環境安全課という部署があります。こちらも本来ならば大学の環境と安全に関する事を取り扱う部署なのですが環境はともかくとして果たして本当に安全に関する事を関わっているのか?と不思議になる事があります。例えば、今の様に冬の頃に大学に来るとあちこちで一度融けた雪がまた凍ってしまってつるつるになっている事があります。そういう「通行の安全」という事も本来は環境安全課の範囲のはずなのですがでもだからと言ってそういう所に塩を撒くとかいう配慮は全くない…。その反面、「環境と安全」として考えられる部分にはうるさく実験室の事に関してはいろいろと口出しをして来ますが、残念ながら化学の知識が基本的に欠如しているようでいろいろと間違った事(例えば六価クロムの溶液を水に流してもいいとか)を安全教習会などでは言っています。知らない事はまあそれも問題なのですが知らない事を知っているふりをしてなんでも言うのは間違っていないか?と思われてなりません。そういう意味でもやはり何をしているのか不明な部署という事ができるかと思います。

アメリカの経済の悪化とともに当然の様にうちの大学も財政難になっています。それほど状態がひどいわけではありませんが、それでも最近ではいかにして経費を削るか、という話をよく聞く様になりました。その為に一番、手っ取り早い方法としていくつかの部署を外注にしてしまったりしたのですが残念ながらそのご利益は全く出ていないという話です(どうも外注委託業者に甘い事を言われてそのまま鵜呑みにしたあげくに利益を取られてしまっているらしいです)。確かにそういう事をするのも間違った方向ではないのでしょうが、でも各部署の実情を知り、どこを切り詰めればいいのかを正す時期が来ているような気がしてなりません。

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