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2013年2月13日 (水)

アメリカのコーヒー

ずいぶん前にコーヒーの話を書きました。この数年でアメリカの若者のコーヒーの志向が変わったなあ、と思います。僕が学生の頃は学内でコーヒーを飲もうと思ったら手に入るコーヒーは学食にあるコーヒーだけでした。そのコーヒーのまずい事!当時、学食においてあったコーヒーはこういう感じの機械から出てきました。

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この黒いノブを手前に引くとその下からコーヒーが出て来る仕組みになっていて、その奥の長い管の前面が透明になっていてどれだけコーヒーがタンクに溜まっているかわかる仕組みになっていました。要するに大量に作り置きをする仕組みになっていてたいへん、おいしくないコーヒーが出てきました。ここまで工業的なものではなくても、よくそのあたりの店などではこのようなコーヒーメーカーを今でも見かける事があります。

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見ての通り、大量に作る様になっているのでコーヒーが酸化しておいしくない。その上で最後の方は煮詰まってきたりしてもっとおいしくない、となるのです。この手のコーヒーメーカーは今でも(オマハを含めた田舎の方の)ダイナーとかで見かけたりします。

学食からこの手の巨大なコーヒーメーカーが消えたのがいつ頃だったのか覚えていませんが、ずいぶん前の事になります。まずいコーヒーと知りながら他にコーヒーのあてがなかったので学生の頃はよくこういうコーヒーを勉強をしながら飲んだものです。コーヒーの味も時には濃くてどうしようもなかったり、また別の時には薄くてどうしようもなかったりとまちまちだったりしたのをよく覚えています。このまずいコーヒーのためかどうか知りませんが当時はコーヒーを飲む学生はそれほど見かけませんでした。コーヒーを飲む、と言うと「あんなまずいもの飲むの?」という反応が友人からよく返ってきたものです。

さて、では最近ではどうか?オフィスのコーヒーの質はそれほど向上していませんが(でも無料)、学内で手に入るコーヒーの質はかなり向上した様です。以前は考えられなかった事ですが学内でエスプレッソが手に入る様になり、カプチーノとかも飲めるようです。この十五年程の間にアメリカのコーヒーの質はかなり改善されてきたと言えます。おそらく、そうなるきっかけを作ったのがやはりあのスターバックスをはじめとするシアトル発のコーヒーショップの全米での展開にあるのだと思います。

僕が働き始めてしばらくした頃、オマハにもようやく全国規模の大きな本屋さんがいくつか入ってきました。元々本が好きな僕にはオマハの本屋さんが物足りないな、と思っていただけに大歓迎だったのですが、ある時、初めてそういう店に行った時にビックリしました。本屋の中にコーヒーショップが入っているのです。しかもコーヒーがまずくない。僕にはそれは衝撃的でした。本屋さんでゆっくりしながらコーヒーを飲んで本を読めるとは考えもしなかったからです。しかも、そういう店がそれほど当時住んでいた所から遠くない(車で五分ぐらい)の所にあったのでよく通った物です。特に夏の授業を教えていた頃はよく夜に本屋さんのコーヒーショップで採点をしながらコーヒーを飲んで飽きたら本を読む、という事をよくした物です。

それでも学生がコーヒーを飲んでいるなぁ、と特に思う様になったのはこの数年の事。多分、若者を中心にした「コーヒーがまずい飲み物ではない」という意識がようやく浸透し始めて若者のコーヒーというのがようやくオマハの様な田舎の大学生に広まるまでそれだけの時間がかかった為、と思われます。実際、十五年ぐらい前から見かける様になった本屋さんの中のコーヒーショップが「普通」のものになって久しく、数年前の大学生といえばちょうどそういうコーヒーショップを見ながら育った事になるのでコーヒーにある意味で馴れている世代なのだと思われます。僕が気がつく様になったのは学生の多くがコーヒーを片手に朝やって来るのを見る様になったからです。以前はあり得ない事だったのですけどね。僕が若い頃はコーヒーを通常に飲む学生はあまりいなくて、コーヒーは若干、年配の人の飲み物という感じでした。そう考えるとえらく変わった物です。確認はしていませんが、そうやって朝から飲んでいる学生の多くはおそらく、通学途中でどこかによってコーヒーという事をしている様です。しかし、それではお金がかかるなぁ、とセコい僕は考えてしまいます…。

アメリカではそうやって通勤、通学時にコーヒーを飲みたい人に合わせて早い時間からコーヒーショップが開いていたり、コーヒーのドライブスルーがあったりします。また近年ではファーストフードもコーヒーに力を入れていて、マクドナルドなども「おいしいコーヒー」を提供しているらしいです(が僕はそもそも、ファーストフード店に行かないので未確認です。実は少し懐疑的なのですけど…)。その一方で、まずいコーヒーも普通にその辺で飲めたりしたりしてある意味で二極化し始めているのかも知れません。

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