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2013年3月23日 (土)

サウスダコタへ

先日書いた様に今回のショーは久しぶりに出張公演です。月曜日は午後からその為の荷造りに夜まで追われる事になりました。三時頃から始めて終了したのが十時と七時間なのでほぼそれだけで普通の人の一日分働いた事になります。いくらなんでも十時までかかるとは僕は思っていなかったのでエラい時間がかかったものです。翌日の火曜日はその移動日。と言っても朝一番に出発ではなく、夕方からの出発になります。夕方までの間は「その他たくさん」の作業をこなす事になります。途中で午後からは僕の元で化学/環境学の研究をしている学生の面倒を見てまた同時に物理の研究の学生二人の面倒も見てとエラい忙しい一日でした。

車は大学の所有している大型のバンを二台借りてとなります。ショーに使う薬品もガラス器具も小道具も大道具も全部持って行くのでエラいな話です。僕は長距離を運転するのが嫌いなので基本的には運転しません。まして大型のバン(ほぼ小型のマイクロバスに近い)は取り回しも難しいので本当に運転したくありません。運転した事がないわけではありませんが、嫌なので運転をしない事にしています。幸い、この数年の間に大学の車を運転するにはその為の安全講習を受けなければならない事になっていて僕はその安全講習をあえて取らない様にしています。そうすれば「運転できない」で通じるからです。また、だいたい学生が何人が安全講習を受けているのでなんとかなります。

今回はバン二台に九人、少し後続で車で来る学生が五人と車の中はかなりゆったりと楽です。後続の五人は夕方すぎまで授業があるから後から出発ですが乗用車なので時間がかからないのでは、という話でしたが実際にはやはり後続隊は少し遅れて(三十分ぐらい)到着しました

今回の出張の場所はサウスダコタ州のアバディーンという街。たいした人口の街ではなく、むしろ小さな街なのですがこれでも州で三番目の人口の街だという事です(がサウスダコタの人口がそもそも小さいので別に驚きません)。この街にあるノーザン・ステイト大学(州北部大学か?)で行われる高校生向けの科学自由研究での出し物として招待されたのです。オマハから走ってだいたい六時間程度。途中で路面の状態があまりよくなく少しゆっくりと走る事にもなりましたが無事に到着したのがだいたい夜の十二時頃。途中の道で見えた日没がこちら。さすがにオマハでは街だし、若干、丘になっているからこうはいきませんが、少し出るともうこんな感じ。アメリカ中西部は山がないのでどこまでもこうして平原が続いています。

Sunset1

Sunset2_2

Sunset3_2

その夜はさっさと部屋割りをしてすぐに僕は就寝。僕はGM先生と同じ部屋です。今回で出張公演は僕に取っては五回目。そのほとんどの時、僕はGM先生と同室なので馴れた物です。学生は女の子四人が一部屋、男の子九人が三部屋とまあそれなりの部屋割り。前に出張公演に行った時には一部屋あたりに五人とかいた事を考えると楽なものです。

翌朝、GM先生と僕の「年寄り」二人は朝起きるのも早く、だいたい六時頃に起床。実はそれでも二人とも普段よりは遅いぐらい(二人とも普段は五時頃起床)。今朝の外の気温はマイナス17度。あまりに寒いので車の中に放置状態になっていた薬品が心配になります。可能性としては凍ってしまう事も考えられます。まずは車のエンジンをかけに外に出ます。この寒さの為に車がある程度温まるまで四十五分程度かかりました。それから朝食を食べに行きます。まあ時間があったので長々と話をする事に。結局一時間ぐらい話をしました。それから学生たちを起こして出発の準備をする様に言ってさらに待ちます。全員がまあ集合時間を少し過ぎたような時間に出発です。公演会場のNSUのアートセンターまで向かいます。車は建物の北端のドックに停めていい、との事。アートセンターにある舞台の人を捜すのにしばらく時間がかかりましたが無事にコンタクトを取ってそれから荷物を車から降ろします。こういう時は若い学生たちがいっぱいてたいへん便利。

結局、午前中はそのまま舞台の設定するのにほぼ丸つぶれ。まあそうなるだろうな、とは予測してはいましたが思ったよりも時間がかかってしまいました。こういう時に役に立つのはダンサーで舞台の経験が豊富な四年生のA君、舞台の経験はないけどいろいろと気がついて何でもそれなりにできるやはり四年生のJ君の二人。二人とも率先していろいろと手伝ってくれました。反対にあまり役に立たない、というかむしろいらない時間がかかってしまうのがGM先生…。この人、いい人なのですがストレスが溜まってくるとどうでもいいような細かい事にこだわり始めたり、コミュニケーションが悪くなって(というか、考えている事を言わないで勝手に「こうであろう」と思い始める)しまう傾向にあるので厄介な物です。身長も高く、かなり威圧感がある先生なので学生たちはあまり口答えもできません。付き合いが長い僕はそれがわかっているのでまだなんとかなりますが学生たちはそうもいかないのでそれをある程度円滑にするのも僕の仕事になります。今回は僕だったら五分で済むような事にGM先生は三十分以上かけているのでやれやれ、となります。その間にできる事を学生たちに指示を出して終わらせておくようにもしています(そうでもしないといつまでたっても設定が終わらないのです)。

昼食は時間の関係上、宅配ピザ。こちらは学生監督の女の子のJちゃんとSちゃんが対応してくれました。しかし、この昼食も当然の様に作業をしながら食べる事になります。GM先生は「午後四時までに練習を二回したい」と朝から言っていたのですが僕は聞いた瞬間に「無理」と判断。実際に練習を始める事ができたのは二時半過ぎ。十時過ぎに到着していたのでいったい四時間半も何をしていたの?という気にはなりますが…。その練習の方はまあなんとかなる程度のレベル。四時から八時までは舞台で別のグループの練習があったので一度ホテルに戻ります。六時から夕食の予約を入れてあったのでそれからみんなで食事。今回は予算も豊富にあったので全員でちゃんとしたレストランで食事。

Dinner
一人当たり25ドルまでのものなら注文してもよい、との事でみんなで楽しく食事をしました。その後、また練習があるので公演会場の大学の舞台に戻ります。そこでもう一度練習。終わったのは結局十時半ぐらい。長い一日でした。

その夜は学生たち(の一部)とビールを少し飲んで僕はさっさと寝る事に。学生たちはかなり遅くまで起きていた様で、「責任者」の泊っている部屋に「うるさいと苦情が来ているからなんとかしてくれ」と電話がかかってくる始末…。それで二度程「寝ろ!」と言いに行く事にもなったりして…。まだ少し早い時間にはこういう事もしていました。

僕はこの水風船の後しばらくして就寝。いつまでたっても起きている事はできません。

翌朝、公演は十時なので八時過ぎに会場まで向かいます。それから準備をして会場が観客で埋まる頃にようやく準備完了。先ほども書いた様に観客は基本的には高校生(と一部、NSUの学生が混ざっていたらしいです)。このぐらいの子たちって実は一番、難しい年頃で観客の反応は最初は今ひとつ。楽しんでいるのか退屈なのかよくわかりませんでしたが、メタンが入っている風船を爆発させたあたりでようやく観客から多きな反応が得られました。

(こちらはメタン。こちらは燃焼する時に熱がたくさん出るのでHeat Wave。最後の1812は水素。こちらは音がすごいけどあまり熱くは感じられません)。

最終的に公演はまあうまく行った公演。少し間違いなどがありましたが。このレベルならオマハでやると「いい公演ができた」というレベル。今回の公演のビデオはこちらで見る事ができます0。観客の反応もありましたし、また、最後に五、六人程の高校生の子がGM先生に話をしに行っていました。進路としてうちの大学も視野に入れたいと考えている学生だと思われます。そういう意味でも成功した公演だったのだろうな、と思われます。それから荷造りをしてNSUを出たのが十二時過ぎ。アバディーンを出る前に昼食を食べてガソリンを入れてオマハに戻ります。

帰りは昼間の運転なのでそれほどきつくもありません。ただ、サウスダコタ州って本当にあまり何もない州なので風景が単調でなりません。行きはずっと暗かったのでわからなかったのですがこれでは昼間でもあまり変わらないなぁ、という気がしました。しかたがないから学生たちとつらつらと話をする事に。途中で二度程停車してガソリンを入れてオマハに到着したのは七時ちょっと過ぎ。自家用車で先に出たグループはとっくの昔に到着していたそうです。ガソリン代はうちの学部持ちになるのでオマハでその車もバンも満タンにする事に。

ところが肝心のGM先生の乗ったバンが十五分遅れと判明。そこで集合場所のガソリンスタンドに行く事を止めてまず大学へ行き、荷物を降ろす事に。それから七時半に用事があると言っていたT君を開放してあげてL君と僕がガソリンスタンドへ戻ります。その間に他の学生に荷物を実験室まで運ぶ様に言っておきます。これも時間を節約する方法の一つ。そうでもしないと荷物を降ろすのにかなり時間がかかりますから(でも多分、GM先生はそこまで考えていなかったはず)。それから大学に戻って使った実験器具を洗って収納となります。

結局、全部が終了したのは九時頃。いや、疲れました…。学生たちと出張公演をするといつもこんな調子。今回はかなり学生たちが率先して最後まで手伝ってくれたのでまだ楽な方でした。しかし、GM先生も「これでもう出張公演はしない」と話をしていました…。なんでも「疲れてたまらん」との事。まあわからないでもありませんね…。

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