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2013年5月28日 (火)

停電

この時期のオマハはどういう天気になるかわかったものではありません。全般的な傾向としてはまあ晴れが多く、平均気温はだいたい最高気温が二十五度程度、最低気温が十三度ぐらいのはずなのですが先日などは一日、ものすごく暑い日があり、結局三十七度程度まで気温が上がったりもしました。逆にそれからしばらくして先週のある日は最高気温が十二度程度だった日もあり、本当にどういう天気になるかはわかったものではありません。

さて、そういう中、今週末は戦没将兵追悼記念日で月曜日は休み。戦没将兵追悼記念日はうちの大学が実際に休みになる数少ない祝日です(他の月曜日の祝日の多くはほとんど休みにならないのです)。この日はアメリカ人に取っては「非公式な夏の始まり」の日になり、オマハ辺りでは今週末から夏休みに突入する学校が多いようです(じっさいにいつ休みに入るかは各々の学区や雪などで休校になった日によって若干ずれるらしいです)。以前にも書きましたが、アメリカ人は夏至からを「夏」と一般に考えるのでこの時期はまだ実は「春」の勘定に入るのですね。だからこの戦没将兵追悼記念日は「非公式な」夏の始まりになります。

アメリカ人の一般的な感じとしてはこの日は「戦争でお国の為に戦った人たちを敬う日」であちこちでそれにあわせた行事(といっても簡単なパレードや戦没者の墓地での簡単な儀式など)があります。他にはこの日は「夏の始まり」なのでよくチャコールグリルを使って外で調理をする、という事をしています。実際、何年も前にこの日に職場で働いていたら滅多に会わない友人がやって来て「今からどこかに行ってグリルで焼き物をしよう」となり彼女のアパートまで行った記憶があります。当時、その子は州立の医学部の学生であまり時間がなかったのですがどうしても夏の始まり、という事でなぜか僕を誘いに来たのです。またその他にもある年、僕はやはり外でチャコールを使って料理を、と思って食材を買うとともにチャコールを買おうと思ったらどこに行ってもチャコールが売っていない…。どの店に行ってもチャコールが売り切れていてなくなく外で料理するのを諦めた事がありました。

さてその今週末、天気予報では雨の予報。もちろん、オマハの雨は一日中降り続けるという事が滅多にないので「雨が降るかもしれないよ」という事なのですが、雨というのは外でチャコールで、となると問題は問題です。実際、土曜日は起きたら雨。この雨の為に僕は土曜日は芝刈りを諦めたぐらい(芝が濡れていると芝刈りがたいへんなのです)。日曜日の昨日が天気予報を見る限りでは一番大丈夫そうだったので僕は昨日の夜は外で肉を焼いて食べました。肉だけでは面白くないのでポータベラマッシュルーム(実はブラウンマッシュルームの大きく育った物だけらしいです)をバルサミコに漬けたものもホイル焼きにしてです。

その後、後片付けをして僕はまあそれなりの時間に日曜日の晩は寝てしまいました。その後、夜中の二時頃に目が覚めるとどうやら雷がなっている様でした。ふと目を開けるとピカっと光っている…。稲妻ですね。雷雨か、と思いながら眠ろうとすると今度は廻しっぱなしになっていた扇風機が停まり、目覚まし時計の光もなくなり、冷蔵庫などの家の中の音が全て停まりました。停電だ、と気がつきます。まあ寝ている時に停電になっても痛くもかゆくもありませんが、ふ〜ん、といったところ。ところがそれからしばらくして今度は電話が「チロリン」と音をたてます。こればかりは少しビックリしましたし、その音で完全に目が覚めてしまいました。見ると友人/大家のJさんからのSMS(ショートメッセージ)。「暴風雷雨警報だけど大丈夫か?」との事。夜のこんな時間に緊急でもあるまいし、SMSを送るとはやはり彼は何も考えていないなあ。眠っているのを起こす可能性を考えないのか?(まあ実際、ほぼ、これによって起こされたのですが)まあそういう人ですからしかたがありません。でもアホらしいからシカトする事にしてそのままベッドに戻りますがその前に少し外の様子を覗いてみる事に。するとものすごい風が吹き荒れていました。これは停電するなぁ、と思うぐらいの風雨でまさに嵐、という感じでした。その段階で僕は「これは窓を閉めた方がいいだろう」と判断をして居間の窓を閉じる事にしてそれからベッドに戻ります。

が、今度はなかなか眠れません。しかたがないからiPhoneを使って気象情報を調べ、また書斎の机にある小型のテレビはバッテリーがあるので停電でも使えるので見てみます。アメリカではこのような嵐が来るとだいたいどのチャンネルでも気象情報に切り替えられるからです。思った通り、どのチャンネルも気象情報をしています。なんでも時速90キロ程度の暴風が発生してあちこちで木の枝が倒れている、との事。まあ停電して当たり前といえば当たり前。そこまでの情報を得てあとどのぐらいまで暴風域になっているのかを見てそれからまたベッドに戻る事に。幸い、暴風とともに気温が下がったようで暑くはありません。

結局、朝になって起きたのは六時半頃。夜中にしばらく起きていたので少し遅めの起床です。が、その段階でまだ停電したまま。二時頃に停電したので四時間以上経ってもまだ停電したままです。書斎にあるテレビの電源を入れてみたらやはりあちこちで停電したまま。外はまだ少し雨が降っていてまだ暗い。何もできる事がないけど起きてしまったのでしかたがなくぼんやりと時間を過ごします。そのうちにようやく雨が止んだので少し外の様子を見てみる事に。庭はこの通りの状態。

Back_yard1
Back_yard2
Back_yard3

裏庭にある木はシルバーメイプルと呼ばれるカエデの一種なのですがこの木、非常に脆いらしくちょっとの風で枝が落ちて来ます。思った通り、大きな枝がいくつか落ちて来ていました。成長がある程度早いらしいのですが長持ちがしないので最近はあまり植えられなくなって来てるとかいう話ですがこの辺りにはまだ結構残っています。大家のjさんは「いずれ切らないとな」といいながらこれで二年以上。まあ切らないのだろうな、と僕は思っています。

庭を片付けている間に近所の人に「電気あるか?」と聞かれました。実は僕のところは電気がその段階でなかったのですが向かいの家は電気がある事がわかっていたのでその事を言うと「知ってる」との事。どうやら電力会社に既に電話をしたらしく、「十時過ぎに通電の見通し」だと教えてくれました。まあアメリカの十時過ぎはいつの事かわからんな、と思いましたが…。その後、ふと気がついたのが冷蔵庫の中の物の事。その段階で既に九時近く。既に停電してから七時間程度経過しています。冷蔵庫の中はまだ冷たかったものの冷凍庫はどう見ても零度以上。一番問題なのがアイスクリーム。しかたがないからアイスクリームは融ける前に食べる事に。やれやれ。

まあダラダラしていても何もする事がないので雨も降っていないので近所を少し歩いてみる事にしました。そこで見つけたのがこの状態。

Neighborhood1
Neighborhood2
Neighborhood3
Neighborhood4

道が完全に塞がっていてその上で電線が引っ張られています。あげくの果てには街灯が引っ張られてまっすぐ立っていないぐらい。またこちらの方は近所の人たちが既にチェインソーで対処してしまった様です。

Neighborhood5

やれやれ。かなりの暴風だったのは見て知っていますがまさかこれほどひどかったとは思いませんでした。そういえば朝のニュースでも車が木の下になって潰れた、とか言っていましたね(それもジャガーが潰れたらしい)。

ある程度、家の状況などが把握できたら今度は職場が大丈夫か?と少し心配になって来ました。質量分析機を始めとする分析計の一部は電源をなかなか落とすわけにはいかず(電源を落とす時はそれなりの手順があるのです)、大丈夫だろうか?と心配したのです。分析計はネットにつなげてないので直に遠隔で調べるわけにはいかないので職場へ行かなければなりません。が、ガレージのドアが停電で開かない…。どうしようもなければ後で自転車で行けばいいや、と思いながらしかたがないから通電をとりあえず待つ事にします。その間にとりあえずウェブサーバーなどのサーバーがどうしているかの確認をする事にします。どれも大丈夫らしく、少し安心しましたが瞬電の可能性もあるので後で行かなければなりません。

結局、我が家は午後一時すぎになるまで通電しませんでした。通電してからまずしなければならない事はネットの復旧。実は家のセキュリティやサーモスタットまで全部がネットにつながる様になっているのでネットにつながっている事が前提になっているのでこれは意外に重要なのです。案の定、最初は使える状態ではなかったのでこれはまあそこから初めて正解。それから今度はビデオレコーダーの調子を確かめて(若干の手動作業が必要なのです)サーモスタットを確かめて、と結局三十分ぐらい時間がかかりました。それからようやく職場へ行く事ができます。職場へ到着してすぐに確認をして大丈夫である事を見てそれから少し他の仕事をしてようやく帰る事ができます。やれやれ。

調べてみると今回の停電はダウンタウンからミッドタウンにかけて停電が多く、午後三時に調べた段階でもまだ1700世帯程度の家庭が停電していた様です。

Outage
この一番色の濃い辺りに僕の家があり、一時はおそらくこの区間だけで2000世帯以上が停電していたのだと思われます。そう考えると十一時間近く停電していたのも理解はできないでもありません。また、おそらく停電になった段階ではおそらく停電になった区域が広すぎで対処するのに時間もかかったのだろうな、と思われます。オマハの西の方の新興住宅地ではあまり停電が多くないのは大きな木が少ないのと西の方では電力線が地面に埋められているからなかなか停電になりにくいためだとの事。そう言えば昔、西の方に住んでいた時はこういう理由ではまず停電になりませんでしたね。僕の住んでいる辺りは割と古い住宅地(この家は1925年に建てられたものらしいです)なので建物もインフラも木も古いとかいう話です。まあそれがある意味で味を出しているのですがこういう時には仇になる様です。

心配なのは今夜。実は今夜も似たような天気になる、という予報が既にして出ていて…。明日もこうなったらどうしようかな?まあ夏休みだからそうなったらそうなったでいいかな?

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