« オックスフォードで | トップページ | ロンドンでの一日 »

2013年5月 4日 (土)

学会で

今週は学会でオックスフォードに来ています。もっとも、オックスフォードと言っても実際には会場はオックスフォード州のハーウェルという街にある研究所で、また宿舎もオックスフォード州のアビンドンという街。オックスフォードの市内まではバスでしばらく揺られた先になってしまいます。

月曜日と火曜日はワークショップ。先日も書いた様に月曜日はサボってオックスフォードの市内に行きましたが火曜日はさすがにワークショップに参加する事にしました。学会が本開催されるのが水曜日なので月曜日と火曜日は宿舎から会場までの送迎バスが出ていません。しかたがないのでこのあたりを廻っている乗り合いバス(要するに市バスですね)に乗る事になります。

宿舎からバス停まで同じ宿舎の人たちと歩いて行きます。その途中、ぽつりぽつりと少し話をします。僕はこの学会に参加するのが初めてではないので(昨年の今頃にスタンフォードで開催された時に参加しています)、数人の方はある程度の面識はあります(が向こうは僕を見た事があっても誰かは知らない場合がほとんどです)。バス停でこの業界の「神様」みたいな人に「君は一体どこで仕事をしているの?」と聞かれました。先日買ったCERNのフリースを着ていたので「どうしてCERNの人間がこの学会に来ているの?」と不思議に思ったそうです。実はこの「神様」にはずいぶん前に一度お会いしているのですが向こうは僕を覚えていないので「いえ、今回はSTAR実験の代表としてここに来ました」と教える事になったりもしました。

この日はワークショップが二つあったのですが僕が元々参加しようと思っていた方は満席。しかたがないから「もう一つの」ワークショップに参加する事に。それはそれでまあ役に立つ事を教えてもらえました。

食後はこの研究所の加速器の実験施設の見学。放射光加速器と中性子線加速器の二つの施設の見学が同時に行われていて、学会に登録した時に選択できる様になっていました。が、二ヶ月も前に登録したのでどっちを選択したのか全く覚えていないのでまずは誰かにそれを聞く事になります。多分、中性子線の方にしたと思うけど、と思いながら確認をしてもらったらやはりそうでした。中性子線施設の見学の方が人気があってこちらも満席だったらしく、正しい方を選択したな、と思いました。

Isis1
Isis2
Isis3

単純には陽子を加速して、それをターゲットにぶつけて(ここではタングステン合金だそうです)中性子をターゲットから取り出してその取り出した中性子を使って物質の構造を見たりする事をする施設です。放射光で発生する光とは違う物が見えるそうです。

それからもう少しワークショップが残っていたのでそれに参加してからバスで宿まで帰還。宿に到着とともに同じ宿の人たちと夕食の相談をする事に。結局、宿の近くの店に行く事に決定。十数名の大団体に膨れ上がりました。僕は「イングランド風の子羊の胸肉」を注文。

Lamb

たいへんおいしかったです。

翌日の水曜日から学会の本格開催で一日中、ずっと基本的には発表を聞いていました。途中で休憩時間に人と話をして、となりました。水曜日の発表のほとんどは直接自分には関係がないと思われる事なのでまあ話は聞いても基本的には全部スルー。気楽な物です。その晩はまた同じ宿の人たちとアビンドンのインド料理屋へ行きました。イギリスのインド料理は元植民地だという事もあり美味しいらしい、という期待を裏切らない美味しいお店でした。

この学会、年に二回程開催されているのですが僕は本職などの関係でなかなか来れなかったりとしているのですがそれでもこうして来るといろいろな人と会って話などができるのでそれだけでも学べる事があったりもします。また、夕食などを一緒にする事でこういう事は誰々に聞けばいい、という事なども有益な事になったりもします。

木曜日の今日は水曜日と打って変わって午前中はいろいろと聞きたい発表があり、メモを取ったりと忙しかったです。昼食後には午前中の最後の方の発表をしていたドイツ人に質問があったので少し話をしましたし、またスイスの方とも少しその人の発表について議論をしたりもしましたし…。また午後には僕の発表もあったのでその分もエネルギーを使ったりもしました。で、その僕の発表ですが新しい事を一つもしていないのですがそれでもまあ、ある程度の反応があり、簡単な質問が一つと(割とこの業界で有名な地元の人から)コメントが一つと最後に少し安心しました。実はまるっきり反響がないと思っていたので少しうれしい…。

もっと面白かったのがその直後の休憩でバンクーバーの施設の人が僕のところにやって来たこと。実は、昨年の十一月までうちのグループのポスドクをしていてカナダに引っ越したD君がバンクーバーの施設の求人に応募したので僕のところに話をしに来たのです。D君は結局、採用されなかったらしいですが、面接の時に「EPICSをよく知っている人が元のグループに一人いる、と言っていたけど、それって君の事か?」とかも聞かれたりして…。この方はD君は悪くないな、と思っていたそうですが他の面接官から印象がよくなかったから不採用になった、との事でした。

今日の学会の発表は少し早めに切り上げる予定になっていて、発表後は学会のディナーがオックスフォードで開催されました。実は僕はこの学会に来て学会のディナーに参加するのがこれで二度目。学会そのものはこれで五回目なのですが最初に行った時以来、ディナーに参加した事はなぜかありません。出張に行っても食事代が出ないので学会のディナーが学会と別料金だと行かない事があるのですが今回はディナーがオックスフォードの大学の一つのエクセター・カレッジである、との事なのでこれは行かないわけにはいかないだろう、という事で今回は参加する事に決定。会場のある研究所からは専用の送迎バスで行く事になります。

そのエクセター・カレッジでの食事の風景がこちら。

 

Before_dinner1
Before_dinner2
Before_dinner3
Dining_hall1
Dining_hall2
Dining_hall3

 

Dinner
Dinner0
Dinner1
Dinner2
Dinner3
Dinner4
Dinner5
Dinner6
After_dinner

まるでホグワーツの食事みたい…。これは来た価値があったな、と本当に思いました。たまたま目の前の席に座ったドイツ人が書いたソフトウェアを使っているので話をしたいなぁ、と思っていた人だったりとそういう仕事の上でもひじょうに有益な一時でもありました。特に僕の場合はその時にはもう発表が終わっているので後は楽な物でしたし…。

最終日の今日は学会は午前中だけ。朝にはもうチェックアウトをして今日は研究所まで荷物を全部持って出発です。前の晩に会ったドイツ人の発表を含めて三つ程聞きたい話が会ったのを聞いてそれから食事を食べてからさあ、バスに乗って駅まで行って、と思っていたら地元の別の研究所の方がやって来て時間を割いてくれないか、との事。実は前日の僕の発表から派生してぜひ教えて欲しい事がある、との事でその後で駅までつれて行ってくれる事を条件に行く事にしました。

この方の研究所では核融合の研究をしているらしく、EPICS(僕たちが実験の制御に使うソフトウェア)に変換をしていきたい、との事。たまたま僕の発表の内容が教育にも絡んでいる事なので僕に話を持って来たとの事。僕も核融合の研究所に行くのは初めてなので興味津々…。時間があまりないのでまあ簡単な事を教えてあげただけですけど面白い事もあるのだな、と思いました。一時間程話をしてそれから駅まで送ってもらってロンドンまで。

今回の宿はロンドンのビジネス街のマリオット・ホテル。まあ信じられないぐらいいい部屋…。

Room1
Room2

なんだかだんだんと部屋がこの出張ではよくなっていきました。しばらく部屋で休んでから外に出たら人だらけ。やっぱりロンドンって大都会なんだな、と納得。でも今日は疲れたからもう早く寝る予定です。明日はロンドンの観光です。

« オックスフォードで | トップページ | ロンドンでの一日 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1537785/51482785

この記事へのトラックバック一覧です: 学会で:

« オックスフォードで | トップページ | ロンドンでの一日 »