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2013年8月14日 (水)

街中の音

しばらく前に夜の音について書きました。
今回はその続き。今度は昼の街中の音について書きましょう。前回は夜の音はアメリカ(というかオマハ)の方がうるさい、としました。一般的にこれは間違った事ではないと僕は思っています。では昼間はどうでしょうか?実は少なくともオマハと金沢を比較する限りでは金沢の方がうるさいと思われます。

そもそも、金沢で道を歩いている時に電話がかかってくるとなかなか電話で話ができない事が多いです。これは一つには車の交通量が多く、その為に電話が聞こえなくなるから、と思われます。金沢でこの状態なのですからもっと都会ではもっとうるさいのだろうな、と思われます。実際、先日、大阪に行った時には屋外では電話ができないな、と思いました。

もちろん、これは表通りでの話。では裏道ではどうか?裏道では車や歩行者に関係したアメリカではあり得ない音がします。日本では側溝の蓋が金属である事があるのでそういう所を車や人が通る時に金属特有のカランコロンという音がします。これはアメリカではありえません。アメリカではそもそも、側溝にアクセスする事が基本的にはできなくなっている(というか側溝には水以外の物が流れなくなっています)のです。

Storm_drain_2
こういう感じですね。また金属が使われていてもこういう感じになっていてあまりに重くてガタガタと音を立てる事はまずありません。

Stormdrain2
他にもいくつか気がついた事があります。まずは様々な車がスピーカーで音を常に出していること。その筆頭がチリ紙交換とCoopのトラック。常に案内か音楽をスピーカーで流しています。他にもしばらく前までは選挙活動の車がスピーカーで様々な事をいいながら走っていましたね。他にも運送トラックが「左に曲がります。ご注意下さい」と曲がる度に言っています。これもアメリカではありえない事です。唯一の例外として僕が思いつくのがアイスクリーム販売のトラックなのですがこちらも日本で住宅街を走りながら何らかの放送をしている車を考えると静かなもので少し向こうにいるともう聞こえない程度の音です。日本ではチリ紙交換が十軒も二十軒も先から聞こえるのとは対照的ですね。はっきりとはしていませんが、アメリカでこの様な事を見た事がないのでおそらく何らかの法律などで禁止されているもの、と思われます。そういえばオマハには車からのカーステなどの音に関する条例があるらしく、確か、30メートル離れた所から明らかに聞こえてはならない、という事になっています。もしかしたらその条例の関係があるのかも知れません。

また、日本では住宅街まで普通にディーゼルトラックが入り込むのでディーゼルエンジンの音などがうるさいな、と思う事もよくあります。まあそもそも日本はディーゼルの車が多いのですけど(アメリカではディーゼルの乗用車というのはほとんど存在しません)。最近でこそ乗用車のディーゼルエンジンの性能が向上して音も静かでガソリンエンジンの様な性能が出る様になりましたがひと昔前まではそうではなく、その頃のイメージが未だにアメリカではつきまとっているものと思えます(まあアメリカでは実はディーゼル燃料が馬鹿高いので流行らないという事もありますし)。

もう一つあります。日本では住宅街を歩く人がアメリカよりも圧倒的に多いのでその為に出る音があります。例えば春や秋に天気がいい頃には近所の幼稚園の子供達が近所の公園まで遊びに行く声。他にも小学生ぐらいの子供達が住宅街を駆け回る声。近所の奥様達が話をしている声。この様な声を聞く事はアメリカではなかなかありません。朝早くには天気がいいと近所の人たちが家の前を掃いていたりとそう言った生活雑音で満たされています。アメリカでは週末などに芝刈り機の音がする事はありますがそれでも一家に週一度なので大した事ではありません(まあそれなりにうるさいのですけど)。おそらく、家の密閉性が金沢辺りでは低い事も影響しているのではないか?と思われます。家の密閉性が低いので窓が開いていなくても外の音がどうしても聞こえるのだと思われます。

この時期(夏)になると日本では、少なくとも金沢の多くの場所ではセミの声がよく聞こえます。セミはオマハにもいないわけではありませんが、オマハではセミが日本程多くない上にセミが鳴くのは夕方の特定の時間のみ。その上で家の密閉性がいいので家の中にいるとあまりよく聞こえません。更にオマハでセミが聞こえるのは八月の頭から半ばにかけてのあまり長くない期間のみ。日本の様に二ヶ月近く長い間にわたってセミが鳴くわけではありません。

誤解がない様に一つ説明をしておきますが、僕の住んでいる所はオマハでも古い地区の一つで道はまあ普通に碁盤目の様に東西南北に走っています。従って、こちらの記事に書いてあるような所ではなく、理論的には車が普通に通過できるような所です(余談ですがこの「カルデサック」という言葉を僕は初めてここで見ました。調べてみるとどうやらcul-de-sacというフランス語らしいですね…。聞いた事がないはずだ)。こちらの記事に書かれている事は新興住宅地の話で僕の住んでいるような古い所の話ではありませんし、街中での話でもありません。それを知らずに読むと僕の書いている事との若干の矛盾がありますね。一つはっきりしている事は、僕の家の辺りがこの様なカルデサックではないので原理的には車の通過がある事になります。ところがそれほども車も走りません。この辺りで見かけるのはだいたいが近所の人、もしくは近所の人の家にやって来た人たちなのです。まあ用もないのに住宅街を通過するのは面倒くさいので当たり前となのですが…。これがカルデサックの住宅街だと通過もできないので本当にその辺りの家に来ない限りは見知らぬ車が来る事はあり得なくなります。

車の通行量に関してはおそらく一番の違いは日本では、少なくとも金沢では表通りの渋滞があるせいで裏道を通るという事が多いからだろうな、と思われます。オマハでも「裏道」がないでもないのですが金沢と比べるとやはり数も少なくそれほど便利ではない、という事情があるのであまり使われていません。例えば僕が自転車で通勤に使う道を使って来るまで行くよりは大通りを使った方が職場まで早く到着します。そうなるとあまり自転車で通勤に使う「裏道」を車で行く意味があまりありません。また反対に自転車で通勤する時は交通量の少ない道が安全だし、また道が若干平坦だからというのも自転車で「裏道」を使う理由の一つになります。ともあれ、そういう事情で住宅街を通過して行く車が少ない事も住宅街が静かになる理由の一つになるかと思われます。

オマハ辺りの住宅地がいかに静かであるか、というエピソードがもう一つあります。数年前まで住んでいたベルビューの家では夜になると時々、列車の汽笛が聞こえて来ました。当時住んでいた所がこちら。

 


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直線にして少なくとも600メートル程度、線路まであるのですが列車の汽笛が夜になったら聞こえてきたものです。これはやはり全般に街が静かだからではないかな、と思われます。おそらく、日中でも聞こえるはずなのですが日中に列車が通過する事があまりないのと日中は職場にいていないから聞いた覚えがないのだろうな、と思われます。

日本にいてもう一つ気がついたのは工事現場からの騒音があります。もちろんアメリカにも工事現場からの騒音があるのですが(当たり前ですね)なぜかあまり聞こえる事がありません。そもそも、普通の住宅地で家が新築される事があまりアメリカではありません。古い家を直してつかう、改築して使うという事はあっても建て替えるという事があまりアメリカではありません。もちろん、新興住宅地では別なのですがそういう所でもよくある話がとにかく先に建ててしまってそれから入居してもらうという事が多く、建てている地区に人が住む、という事はあまりない様です。では道路工事はどうなのか?と言うとアメリカはよくも悪くも不思議な国で道路工事は一度始まると長々と何日もかけて行われる事が多いのです。ところが一日あたりにする仕事は数時間程度。従って、一日中うるさい事もあまりなく、という若干不思議な状態の事が多いです。また、アメリカの住宅街の道ってあまり手入れが整っていません。逆に言えば住宅地で道路工事ってあまりない事の証拠でもありますし…。金沢にいた時、割と近所で工事をしていたのがよく聞こえて少しビックリしたのを覚えています。

先ほども少し触れましたが他にも家の密閉性が高い事もある程度影響しているとも思われます。家の密閉性が高いので隣の家からの音は外のすぐ近くまで行けば聞こえる事もありますが基本的には聞こえません。近所からピアノの音がする、という事は普通はありません。日本では人が家にいる様な時間にその辺りを歩くと家の中の声が聞こえてきたりしますがそういう事は滅多にありません。これも街中が静かになりやすい要因の一つなのだろうな、と思われます。

そういう意味で僕の様に家で静かにいるのが好きだとオマハの家にいるのも悪くはないな、とよく思います。もっともその一方である特定な時期にはアメリカの方がうるさかったりするのですが…。それもアメリカだとあまり時間に関係なくうるさい時はうるさかったりもしますし…。

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