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2013年9月 2日 (月)

ノイズキャンセリング・ヘッドホン

2006年の春頃からノイズキャンセリング・ヘッドホンを使っています。ずいぶん前の事になるのでどうして買う事にしたのか今ひとつよく覚えていませんが、ちょうどその前の年から物理実験の制御をし始めるようになったので飛行機で出張が年に何回かあったりと飛行機に乗る機会が増えたのが間接的な原因だったのかもしれません。

さて、その時に買ったのがこちら。ソニーのMDR-NC11という物です。実は僕は個人的には耳にかぶさる大きなヘッドホンが嫌いでまして旅行の時に使うとなるとこの手の小さな耳に入れるタイプのヘッドホンの方が持ち運びの時にも楽、と思ったからです。

こういう物に興味を持ったのには同じくその前年にiPodを買った事にもあります。それまでMP3プレーヤーは持ってはいましたが容量が小さなもので使い勝手も悪い、という物でしたがiPodにしたら使い勝手もいいしいくらでも音楽を入れる事ができる、といい事尽くめでした。そうなると同時にもう少しいい音のヘッドホンがないか?と考え始めて結局、ノイズキャンセリングの物がいいなぁ、と思い始めたのだと思います。

ともあれ、このMDR-NC11を最初に使った時、多少のホワイトノイズがあるものの外部のもっと大きな音(例えば飛行機のエンジンの音など)は聞こえなくなるのでたいへん、重宝して使っていました。ところが、このヘッドホン、何かの拍子に線をどこかに引っ掛けたらすぐに断線して壊れました。幸い断線する所はいつも線の中程にあるコントローラーの部分で簡単にハンダ付けをして直す事ができましたがそのうちやはりダメになってしまって結局、2007年の秋に新しい物に買い替えました。

二台目に買ったのがこちら。買ったのが2007年の秋だからこれで五年間使った事になります。その間に日本に何度も行き、ヨーロッパにも何度も行き、ロングアイランドにも行ったりしてかなり重宝しています。他にも夏の間は芝刈り機を使う時に、冬には除雪機を使う時に使う様にしています。単四電池一つでまあ長く使う事ができるのも便利で、近年はエネループの単四を入れているので電池代もある様な,ない様なという感じです。

ただ、ソニーのカナル型ヘッドホンは耳の形が今ひとつ合わないのかよく左耳から抜けるのでだんだんと騒音が聞こえるようになったり、また何かの拍子に抜けてしまったり、という問題があります。また、なぜかこのヘッドホン、イヤーピース(耳に入れるシリコンのパーツですね)が外れやすくて何度か危うくなくす事がありましたし、実際、二度程なくしています。更にはさすがに五年も使っていると少しくたびれて来ているなぁ、と思いながら使っていました。最近は左から音がしにくくなる事もあったりもしますからやはりもうそろそろ新しい物を買ってみようか、という気になってきてはいました。

そういう中、六月に日本に行く少し前にボーズが新しくカナル型のノイズキャンセリング・ヘッドホンを発表した、という記事をどこかで読みました。実は日本にいる間に少しいい物を探してみようか?とも考えていたのです。東京で一泊する予定があったのと大阪に行く予定があったのでその間に見てみてもいいなぁ、と思っていました。なぜ日本でか?それは日本の家電量販店では色々な種類がある上に一応、試してみる事もできるからです。ところがアメリカでは箱に入った物が売られているだけだから試せないのですね。だから日本にいる間にどうかな?と思っていたのですが、実際には東京にいた時は忙しくて忘れてしまっていましたし、大阪に行った時は一月ぐらい後だったのでこれまた忘れてしまっていました。

結局、ヘッドホンを探す事をすっかり忘れてアメリカに戻ってからしばらくして、ある日、ふとこの記事に遭遇しました。 「恐いほどのノイキャン性能!」って具体的にどんなにすごいのか?と思って読んでみてビックリ。何しろ、「音楽なしでも、声を掛けられただけでは気付かないほど消音してしまう」ぐらいですから。そんな事があるのか?と半信半疑で他のレビュー記事を探してみたらこちらには更に「(高速バスの中で)車内アナウンスは想像以上に聞こえなくなってしまう」らしいです。調べてみたらアメリカでは300ドルで売っています。まあ日本円の値段を考えて妥当な線。しかし300ドルか。安くはない値段です。結局、数日間の間考え抜いた結果、購入しました。購入はAmazonから。別に特に急ぐ買い物ではないので時間が若干かかるけど送料無料で送ってもらう事に。水曜日に出荷して配達予測日が来週の火曜日ぐらいになっていたのでまあしばらく先だな、と思っていたら土曜日の夕方に職場から帰ってきたら届いていました。エラく早く届いたな、と思いながらも早い分には文句をいいません。

Qc20i

早速開封して見て装着してみました。スイッチを入れたら0.1秒後ぐらいにスウっと急激に音がしなくなり、静かになります。あまりに静かで違和感すら感じるぐらい。ソニーのノイズキャンセリング・ヘッドホンで音楽をならさないと必ず聞こえたホワイトノイズも全く聞こえませんし、本当に恐いぐらいに静かになってしまったのでビックリしました。試しにテレビをつけてみたらテレビの声も何となくひそひそ話ぐらいにしか聞こえずこれまたビックリ。レビューに書いてあった事は本当なんだ、と思いました。その状態で外に出てみたらセミの声が聞こえない。またエアコンの室外機の音もしない。防音室の中にいるのか?と思うぐらい雑音がなくて静か。iPodにつなげてみてもやはりビックリするぐらい静か。また、同時にawareモードにもしてみます。こちらはほぼソニーのノイズキャンセリング・ヘッドホン程度の感じ。

これだけ静かになるとすごい不思議な感じです。しばらく前に読んだ「日本沈没」のマンガ(2006年の一色登希彦版の方です)の冒頭で小野寺が完全にすべての音を消してしまうノイズキャンセリング・ヘッドホンを使っていますがそれはこんな感じなのかなぁ、と思うぐらいです。その部分は第一巻の冒頭の所ですから興味はある方はこちらで第一巻で立ち読みでもしてください。13ページから15ページあたりを見ればわかります。これだけ静かになると今度は外した時に自分がいかにうるさい環境にいたのか、と思ってしまいます。

これだけ静かになるのだったら職場でも役に立てないか?と思って翌日、職場に持って行ってみました。日曜日だったので人があまりいないので人の声での実験はできませんでしたが実験室には様々な分析計があり、常に様々なノイズが存在するのである意味、好都合。実験室でも威力を発揮してくれていつもはうるさい部屋が不思議なぐらい静かになりました。その日はたまたま仕事が予想外に早く終わったので昼前に帰宅して午後からはしばらく放ってあった庭の芝刈りをしてみました。さて、芝刈りの時にも使ってみたらこれまた予想を裏切らない性能で芝刈り機のうるさいモーターの音を全く聞く事なく芝刈りを終了。ソニーのヘッドホンだと芝刈りの最中に何度もイヤーピースを耳に押し込めなければならないのですがその問題も全く無し。快適でした。全体の音の感じは良好。僕は特別に音にこだわりがあるわけではありませんが悪い物は悪い、と言う事ができる程度の耳は持っている(と思っています)。惜しむらくはしばらく出張の予定が全くないこと。出張に行かないという事は飛行機に乗る用事もないので実際に飛行機の中でどのぐらいの効果があるのかの検証はしばらく先になりそうです。

Control_unit
他にもヘッドホンのコードが若干太めになっているのでコードが絡まりにくくなっていたりとさすがよく考えて作ってあります。この辺りはさすが、と思わざるをえません。惜しむらくは制御する回路と電池が入っている部分がヘッドホン端子のすぐ側という微妙な位置にある事。iPodなどに繋ぐとすぐ側に邪魔な箱がある事になります。もう少しなんとかならなかったのか?という気がしないでもありませんが…。電池は内蔵の充電式。充電にはマイクロUSBを使うのでまあどこにでもあるケーブル一つでなんとかなります。ヘッドホンその物はY型なのが少し残念。僕は首の後ろに掛けられるU型のヘッドホンの方が好きなのですけど…。でもコードの長さがないのでY型でもそれほど気にならなかったりもします…。ともあれ、これはいい買い物だったな、と思います。

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