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2013年11月20日 (水)

アメリカのトイレ

現代の日本人がアメリカ(というか海外)に住んでいて困る事の一つがトイレです。そもそも、初めてアメリカに来た時(ずいぶん昔の話ですけど)には正直、困りました。何に困ったかって?多くの公共のトイレがなんかあまりきれいでないのです。確かに僕が若い頃の日本の公園などのトイレはあまりきれいではありませんでした。ところがそれがそのままそういう感じでファーストフードの店では今でもあるのです。

高校生でアメリカに行った時、学校のトイレの状況にビックリしました。まずきれいではない。その上で大の方に至ってはトイレの個室にドアが付いてさえいなくてどう見ても便をしたいとは思わない状態でした。他の公共の場所でもトイレの個室のドアは床まで覆われていなくて下の方、30センチ程度は開いています。これは防犯上の理由、という立派な理由があるのですがそれでもちょっとこれはないだろう?と最初は思いました。とは言ったものの何かできるわけではないのでそのまま使う事にはなりましたけど…。

さて大学でアメリカに来た時も状況はほぼ同じでした。最初、住んでいた所が寮だったので寮のトイレはやはりその状態。当時は一、二年生の住む寮はトイレ、シャワーは共同だったのでそういう所でずっと暮らしていたのです。

どのぐらいトイレがひどいかって?よくあるのがトイレットペーパーの切れ端があちこちに散乱している事。これは職場のトイレでもよく見かける風景です。さすがにそういう状態が毎日ではないのですが珍しくもない光景です。この理由はどうやらトイレットペーパーの質と形にある様です。アメリカの公共トイレ(大学を含む)の多くは十何年前から交換の手間を省くため(だと思う)巨大なトイレットペーパーが導入されました。それはそれでいいのですがこれがよくちぎれる。普通に使おうと思って引っ張って簡単にちぎれてしまう事が多いのです。それがトイレットペーパーの切れ端が散乱する原因の一つになっていると思われます。

また、アメリカ人の一部は便座に直接座るのを嫌がって便座にトイレットペーパーを敷いてその上に座る、という事をしている人も多いのでこの様な状態である事も時々見かけます。

Bathroom_seat

なんでも、そういう人の話を聞くと「トイレの便座から病気が移る事がある」とかいう話です…。本当にそんな病気があるのか?という疑問が生じます…。実際にそんな病気があったらトイレの便座にすわるどころかその辺を触っただけでも移りそうな物なのですが。しかも実際にトイレに座って病気になった、という話を聞かないのでおそらくそれは「可能性はあるが実際にはまず起こりえない話」なのだと思います。まあアメリカ人の一部はドアノブを触らないとかテレビのリモコンをサランラップでくるんで汚れない様にしている、とかいう人がいますからまあ僕に取っては特に驚く事でもないのですが…。

他にもトイレが壊れている、という事がよくあります。例えばしばらく前まで職場のトイレがこの様に便座が何ヶ月も壊れた(というか便座がない)状態でした。

Broken_toilet

職場の他のトイレでも例えばドアに鍵がかからない、とかトイレットペーパーのディスペンサーが壊れている、とかいう事はまあ頻繁に見かけます。大学ですから施設管理の人がいるのですがそれでも何ヶ月も直さないという事が普通にあるのでこれがもっと公共の場所(例えば公園とか)ではもっと壊れている頻度が高いのだろうな、と思われます。

ネットで検索をするとあちこちでやはり似た様な話が書かれています。だいたいはアメリカに旅行に行った人からの記事なのですが一部には住んでいる人の話もみられます。僕が少し面白いな、と思ったのは「アメリカのトイレは詰まりやすい」という話。実はこれは必ずしも正しくはありません。アメリカのトイレが詰まりやすくなったのは1992年にトイレが流れる時に使う水は六リットル以下、と定められたからです(施行は1994年から)。日本で言えば節水トイレが義務づけられたわけです。ところが最初の頃の節水トイレは単純に水のながれる量を少なくしただけなので二度、流さなければならない、という事態が発生。でもせっかく新しいトイレを設置したので、でいまだに初期の節水トイレではない所が多いそうです。水の流れる量が少ないから詰まる、という事があるらしいです。最新のトイレはさすがに研究を重ねた結果、ちゃんと流れる様です。日本でもネットで調べると「節水トイレは詰まりやすい」という話がちらほらとみられないでもありませんね。ただ単にアメリカの方が節水トイレ(それもあまり性能の良くない物)が多く出回っているだけ、という事がその原因らしいです。

アメリカではまた、大の方があまり密閉性のない状況なので隣に入っている人と会話をしている事もたまに見かけます。まあそれはそれでそれほど僕はビックリしなかったのですがその昔、学生だった頃に聞いた話によると女性でもそういう事があるらしく、ある(日本人の)女の人は「トイレに入っていたら隣に入っていた女の子に話かけられてすごい気まずかった」と言っていました…。まあアメリカらしいと言えばアメリカらしい話かも知れません…。

ただ、ここで興味深いのはアメリカでは基本的に立ち小便は「品のない事」と認識されている、という事です。従って、裏路地などで立ち小便、などという事は絶対にありえません。必ずどこかちゃんとした便所を探して、という事をしています。それどころか、アメリカではこういう事がありました。三歳児がおしっこに行きたくなったので自分の家の前庭でおしっこをしようとした所、たまたま通りかかった警官に罰金2500ドルを課せられた、との事です。他にもこういう事があった様です。この場合は罰金こそは25ドルと安いですがおそらくこの副操縦士の方、会社からエラく怒られたであろう、と思われます。しかしまあ立ち小便がいけない、というのもなんだかな、と思います。

ちなみにヨーロッパではそういう認識はないようで、スイスでも時々、夜に立ち小便をしている人を見かけました。まあヨーロッパには公衆便所が少ないから、という事も理由にはあるのかもしれません…。実際、こういう記事も見かけました。単純に書けばこのブログの主の方によればアメリカではとりあえずどこぞの店に入ってトイレを使わせてくれ、と言って断られる事がそもそも少ない上にどうしても、と言えばなんとかなる、との事。それと比べてヨーロッパはきついよ、という事です。まあその通りですね。僕も最初はジュネーブではトイレに困りました。普通あるはずの場所の一つであるジュネーブの駅はトイレが有料だったり、街中で入れる所があまりなかったり、とどこにトイレがあるのかを把握するまで最初は少したいへんでした。

どちらにしても放尿という事に関する認識はアメリカ人と日本人の間ではかなりの差がある様である事は確かです。おそらく、だからこそアフガン駐留米兵がタリバン兵の死体に放尿、という事件があった時はアメリカでは本当に大騒ぎになったのではないか?と思われます。そもそもその行為自体が異常だった上にそれがアメリカ軍の兵士がしている、と言うのは多くのアメリカ人にはかなりのショックだったのではないか?と思われます。

さて、僕が大学でアメリカに来た時には日本ではもうウォッシュレットが普通になってしまっていました。そのため、ウォッシュレットなる物が存在しないアメリカのトイレに馴れるまでしばらくは違和感があってなりませんでした。その当時、日本人のある方が言っていたのは「シャワーを浴びてから大便に行くとせっかくきれいにしたのにまた汚す様な気がして嫌だ」という事。なるほど、と思いました。そういう事をいつまでも覚えている僕は一人で暮らす様になってからは大便とシャワーの順番を考える様になりました。

今の家に住み様になって実はウォッシュレットの導入を考えてみた事があります。実はアメリカでもTOTOは販売されていて、ウォッシュレットはアメリカでも探せば売っています。ところが取り付け説明書を一度読んでみた事があるのですがどう読んでもこれは僕の技術よりは上…。そもそも、僕の家のトイレにはコンセントが壁に一セットしかありません。そのどちらも常に使われている状態の上、かなり上の方にあるのでウォッシュレットに使うにはあまりよろしくない位置です。そうなるとまずはコンセントを一つ新しく取り付けて、となると完全に僕ではお手上げの事になります。自分ではできない事となるとまず、コンセントを付けるのに電気屋さん。それからウォッシュレットを取り付けるのに配管屋さんに来てもらわなければなりません。人件費が馬鹿高いアメリカではそれだけでものすごいお金を取られるのが確実なので諦める事にしました。

まあこの十何年もウォッシュレットの無い所で生活しているので今更、という所もあります。が、この数年程日本にいる時間もまあそれなりに多かったのでやはりあったらいいな、と思ってはいました。そういう中、ある日見つけたのがこちら。更にはこちらも見つけました。

このパナソニックのDL-300はペットボトルを取り付ける事によって水の量もある程度増やせるし家で使うのにはちょうどよくないか?と思い始めました。夏の間に日本にいた時に買おうかな?と考えてみましたが発売が九月だったのでちょっとそれは無理。で、アメリカに帰ってきてから探してみたらアメリカにも輸入業者がいるらしい、と判明。

まあ日本で7000円程で売っている物が8000円で売っていてまあまあと言えばまあまあの値段。でも送料がいったいいくらなのか見当がつきません(送料の情報が曖昧なのです)。どうしようか?と手をこまねいているうちに今度は別の物を発見しました。

ビデと書いてあるのでこれはウォッシュレットではなくてビデなのか?と思って調べてみたらどうやらビデとは呼ばれてはいるものの、基本的にはウォッシュレットと同じ様な機能の物であるらしい事が判明。値段は一番高いモデルでも7000円ぐらい。パナソニックの携帯用の物を日本で買うのと同じぐらいの値段です。

ふ〜ん、という所だったのですが先日、たまたまそれが安売りされているのをネットで発見。僕が見つけた時にはすでに温水が出るモデルが売り切れになっていたのですがまあまあ、のモデルが送料込みでなんと4000円ぐらい。取り付け説明書を見ても単純。水圧を使った機械式なので電気もいりません。ネットの評判も実際に使っている人からはいいのでまあ4000円なら失敗してもいいや、と思って注文してみました。

待つ事数日、届きました。

Luxe1
Luxe2
早速取り付けてみます。

Luxe3
Luxe4

取り付けはまず、トイレに供給されている蛇口を閉じてから一度トイレを流します。トイレのタンクにT字管を取り付けてそこからビデの方に水を流す管を付けるのにタンクをまず空にしなければならないからです。それから便座を取り外し、ビデを便座と便器の間に挟めて便座を固定するねじを締める、と単純な物です(まあ実際には若干、もう少し作業があるのですけど…)。

実際に使ってみた感じは水が冷たいのがちょっと、ですがそれ以外は普通に使えます。水の噴出口の大きさの問題だと思われますが水圧が高くちょっと回すと痛いぐらいの水圧で水が出てきますが、ある程度使ったらどのぐらいまでつまみを回せばいいのかわかりました(電動ではないので水を出す時はつまみをまわして、となるので一定の水圧で固定、という事はできません)。また、便座と便器の間に物を挟んでいる形になっているので便座の前の方が少し浮いています。これは職場から持ってきたゴム栓を切った物を貼付けて対応しました。

そういう多少の問題がありながらもこれまでは無いものと諦めていたウォッシュレット(の原型の様な物)が家のトイレにあるのはうれしい事です。しかも安い上に取り付けも簡単。もっとアメリカでもこの手の物が売れてもいいのではないか?と思うのですが…。とりあえず今後の問題は職場(を含めた家以外の所)でどうするか?という事ですね…。やはりパナソニックの携帯ウォッシュレットを買うしかないのかな?

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