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2014年4月27日 (日)

いいかげんなアメリカ人

アメリカっていいかげんな国です。正確にはアメリカ人はいいかげん、というべきでしょうか?もちろん、すべてのアメリカ人がいいかげんなわけではありませんが、そういう人がものすごく多い。したがって長年住んでいるとだんだんとちょっとやそっとの事ではビックリしなくなりますし、そういう事があるかも、という事を考える様になります。例えば、僕が夏に予想外に日本の滞在が長くなってしまった事はある程度までは「起る可能性がある事態」と僕は思っていました。それでも時々、ビックリする様な事が発生する事が今でも時々あります。これらの記事でもその「片鱗」が伺われるかと思います。

http://kaigailife.blog94.fc2.com/blog-entry-34.html
http://blog.goo.ne.jp/koro_masanori/e/fb8289ed6bbc5119d8b61ad6b73959d6
http://www2.plala.or.jp/motherland/american.html
http://chesterfield-va.blogspot.jp/2013/03/turbotax.html
http://chesterfield-va.blogspot.jp/2013/03/blog-post_19.html
http://www.hiroumi.org/2009/06/blog-post_20.html

最近、ビックリしたのは例えば今年の頭の方だかにスーパーに買い物に行ってレジの列にならんでいたら店の従業員に割り込みをされた事。これはあきれて物も言えない状態で目が点になってしまいました。向こうは自分が割り込みをした事を全く気がついていないし言ってももう何の得にもならない、と思ったのでそのまま僕はスルーしましたがこれはビックリしました。元々、従業員の教育を本当にしているのか?と疑ってしまう所が元々あったスーパーなのですがまさか割り込みされるとは思いませんでした。

現代のアメリカ社会では基本的には責任感という物は事実上存在しない様です。もちろん責任感の強い人もいますがそれほどではない人や全く欠如している人の方が圧倒的に多いのです。例えば十月の頭に出張に行った時の話です。この時は一泊という強行軍でサンフランシスコまで出張に行ったのですが帰ってきた日曜日の夕方、僕の携帯電話にSMSが届きました。明確に僕の銀行から、とは書いては無かったのですがクレジットカードに不審な使用があったので銀行に連絡して下さい、という内容でした。で、翌朝、銀行まで行って来ました。僕の銀行は実はうちの大学の信用金庫なので窓口がキャンパスにあるので少し時間がある間に行って来たのです。銀行に何も言わずに出張に行ったのは確かなのですがこれまでヨーロッパに行っても日本に行っても何の連絡も無しでなんともなかったのですが今になって突然、この調子。どういう事ですか?と尋ねたら支店長のおじさんが「調べて後で電話します」との事。ところがそれから何ヶ月も過ぎても未だに何の連絡もありません(多分、忘れていて電話がかかって来る事はない)。

他にも日常的によく見かけるのが職場である人が「XXをする」と言いながらもいつまでたってもそれが終わらないという事。例えばある先生。うちの大学で勤め始めてこれで二十年近くになります。最初の頃からずっと「化学分離の授業」を教えたい、と言いながら未だにその授業は一度も教えられた事がありません(多分、絶対にその先生が教える事はないと思う)。またある別の先生は何年も前にあるプロジェクトを共同でする事になったのですが最終的にはプロジェクトの締め切りの直前に勝手に出張に行ってしまい(それも本人は事前からそういう予定になっていたらしい)結局、僕が一人でする事に。もちろん、その可能性もないでもない、と僕は思っていたので準備はそれなりにできてはいたのですがまさかそういう事になるとは…。大学の同僚ですらこれですから世間一般ではもっとひどいのだろうな、と思われます。

この手の事はやはりたくさんあって日本では信じられない様な話を時々、聞く事があります。もうこれは二十年以上前の話なのですが僕が学生の時に、一月に授業がいつもの年よりも一週間早く始まった年がありました。学生の頃は毎年冬に帰省していたので当然、冬休みも一週間短かったのですが五月になってから先生から聞いた話では何と、卒業式で使う市のイベント会場を予約するのを大学の業務の人が忘れていて本来に卒業式があるはずだった週より一週間早くしなければならなかったから、というのが真相だったらしいです…。要するに誰かがミスをしてその影響でみんなに迷惑が被った、という事らしいです。その話を聞いた時に予約を忘れた大学の担当も担当だけど他の予約を入れてしまう市の担当も担当だと僕は正直、思いました(が別に驚きはしませんでした)。

他にも最近、こういう記事を読みました。 まあ要するにアメリカで会社に遅刻した従業員の言い訳に関する記事なのですがその理由がすごいです。この記事には以下の理由が書かれています。

シマウマが高速道路に出現し、交通マヒに陥った(これについては本当の話だそうだ)
目が覚めたら、自宅から2ブロック離れた家の芝生に寝ていた
ネコがトイレに詰まった
コンタクトレンズ用点眼薬をさすつもりが、瞬間接着剤をさしてしまった
ハロウィーンは休日だと思っていた
会社が引っ越ししたことを忘れて前のオフィスに行った
屋根の穴から雨水が漏れて目覚まし時計にかかり、結局目覚ましがならなかった
朝食が食べられなかったから。シリアル用の牛乳がなくて、仕事に行く前に買いに行く必要があった
見始めたTVを最後まで見たかった
会社に就いた車の中で眠ってしまった

英語の元記事はこちら。元記事の方には他に「女性が髪にブラシが絡まってしまったから」と「悪夢でうなされてしまったから」という理由ものせられています。まあこれらはさすがに「信じられない様な遅刻の言い訳」なのですが「約23%の正社員が『最低月に一度は遅れている』と回答している。更にあくどい『週に一度は遅刻』という常習犯は15%だった。遅刻の理由として最も多いのは『交通事情』で39%を占める。『寝坊』は19%、『公共交通機関の遅れ』は8%、そして『悪天候』が7%、『子どもを学校に送っていた』が6%」と書かれています。渋滞や公共交通機関の遅れはある程度不可抗力とはいえ、寝坊が普通に見られます。実際に以前のうちの学部の事務の人は年に何度か寝坊をしていましたし…。

アメリカではこういう職場での遅刻はまあ普通に見られる事です。基本的にはうちの大学は通常業務時間が八時から五時と決まってはいますが実際の所、は八時開始のはずが八時過ぎにようやくやって来て、というのは当たり前。我々日本人の感覚だと八時開始という事は八時前にやって来て八時には仕事をしている、というのが当たり前なのですがアメリカでは八時開始で八時頃にやって来てそれから準備をして、という事が普通です。このあたりもアメリカ人のいいかげんなところが出ている、という事かと思われます。

もちろん、この「反対」もある程度はある事も事実。いいかげんな反面、アメリカではかなり融通がきく事もあります。例えばよくある話がケーブルテレビなどのサービスの解約の時の話。毎月の使用量が高い、と思ったらまずケーブルテレビ会社に電話をしてみて解約してみようか、などという事をほのめかすと安くしてもらえる、という事は周知の事実。もちろん、これは基本的には期限限定の値下げなのでそのうちに値上がりする、という場合がほとんどなのですがそれでもそういう事は頻繁にある様です。

さて、こういういいかげんなアメリカ人ですが一部ではアメリカではその代わりにシステムが徹底していて簡単には機能が停止しない様になっている、という事を書いている人もいる様です。確かに本当に重要な事はそうなのかもしれませんがそうでもない場合はシステムはほぼ存在しません。例えば2009年に僕がCERNに行っていたときの話。その時、僕が現地入りしたのは六月。アメリカの大学を通していたので給料が月給なので七月一日にアメリカの銀行口座に振り込まれるはずです。ところが一週間程してから銀行口座を調べたら入金が無し。ボスに話をして調べてもらったら「担当者の手違い(どうやら忘れていたらしい)で入金は今月はない」との事。では八月一日に二ヶ月分貰えるのか?と思っていたら八月一日も入金が無し。どういう事か?と思って調べてもらったら「担当者が休暇を取ったので間に合わなかった」との事…。結局、九月一日にようやく入金されたのですがところが三ヶ月分の給料ではなく二ヶ月分の給料しか振り込まれていません…。どういう事?と調べてもらったら「六月分の給料は前年度だから支払えない」という返答…。いや、そちらの手違いで支払われなかったのだからそんなの関係なく支払えよ、となるのですが普通は…。

この時、結局、翌年の六月は僕はほぼ一ヶ月日本にいて働いていなかったので給料をもらわないはずだったのですがなぜか七月一日にちゃんと普通に入金があったので(これも多分、手違いで支払いを止めるのを忘れていたのだと思われます)、最終的に収支が合ったので何も言わない事にしましたけど…。信じられない様な話ですがこの手の話はよくあって、ポスドクがよく給料が振り込まれなかった、とか間違った金額が支払われた、とかいう話を年に何度か聞きます。お金は訴訟に結びつく一番あぶない所だからちゃんとしていてもよさそうな物なのですがなぜかその辺りの管理が明らかにおかしい様です。

また、二月に僕が空き巣に入られてからの郡の「被害者支援オフィス」の対応が明らかにそう(ちなみにこの「被害者支援オフィス」って結局、被害者である僕の支援をする所ではなくて郡が容疑者を訴えたりする事に関しての業務をする所のようで明らかに名前に偽りがある様です…)。空き巣に入られたすぐ翌日の午後に担当者から電話がかかってきたのですがその時はたまたま学生の手助けをしていたので出れずに後から電話をこちらから掛ける事に。その日はその後、三十分後ぐらいに掛けても電話に出てこないのでまずはメッセージを残す事に。その日は結局、電話は無し。翌日に電話しても出ない。その翌日も週明けの月曜日に掛けても電話に出ません。結局、一週間後になってからオフィスの代表電話に掛けたら「担当者は休みです」との事…。なるほど、電話を掛けてもいないはずだ、と納得。やれやれ。別の人にまわしてもらって事情を説明してようやく調べてもらう事に。実はこの段階でまだ担当の警察の人の名前も知らない状態なのでそこまで何もできなかったのです。

警察の方でもすぐに容疑者が捕まったので「事件解決」扱いになっていたので「被害者に連絡はしなくてもいいだろう」といいかげんな対応でしたし…。警察もそもそもはいくつかの書式を僕の所に置いて、担当者の名前を教えておくのが本当らしいのですがそれもちゃんとできていない状態。後からむこうから確認をして来る、などというきめの細かい事は絶対にないそうです。忙しいから、というのが理由らしいですけどそれでもそれはちょっとないんじゃないの?という気がしてなりませんでした。

このアメリカ人特有のいいかげんさがおそらくアメリカ人の車の運転を僕は雑だと思っているし、人の話もよく聞いていないな、と思う原因なのだな、と思います。前にも一度、ブログで書いているのですがアメリカ人の多くは言われた事の八割以下しか聞いていない事がほとんど(八割も聞いていれば世間一般ではいい方。一般の人は多分六割程度)。もちろん、すべてのアメリカ人がいいかげんなわけではありません。ただ、そういう人に出くわす可能性がものすごく高い。まあこればかりはそういう物だと割り切るしかないのですけどね…。

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コメント

知り合いに整備士がいるのですが、アメ車は新車でもネジがしめてなかったりビスが無かったりetc、、、。色々な麺で、海外と日本のギャップかなり感じますね。
遅刻の言い訳は、「すみません!向かい風が強くて、、、」笑

あるんですよ、そういう事が。品質管理はやはり日本が一番の様です。
例えば僕が参加しているCERNの実験で使うフォトダイオード、最初は日本の浜松ホトニクスのダイオードだったのですが後半からはアメリカのPerkinElmerの製品に切り替えました。このフォトダイオード、一つ一つ性能検査をするわけですがPEのダイオードは浜松のダイオードよりも不良品が多いしまた性能のばらつきが多くてたいへんだったそうです(と性能検査を担当した友人から聞きました)。性能検査を担当した友人は「浜松の方が明らかに性能が高かった」と言っていました。

日本はいつまでもこの精神を忘れず続けていってほしいですね。
日本の匠!ありがとうですね^^v

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