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2014年5月26日 (月)

オマハで寿司を食べる

事の発端は先日、昼前に物理学の大学院生たちと話をしていたらボスがやって来て「昼を食べに行こう」と誘ってくれた事になります。どこに行くのか?と思っていたらダウンタウンの「お寿司屋さん」で食べ放題があるから、との事。僕はダウンタウンの日本食レストランに行った事がないのでいったいどんな所やら、と思っていたらダウンタウンでもオールドマーケットの外れにあるところで昔はGreat Wall(万里の長城)なる中華料理が入っていた所にあるMatsu Sushi、松寿司、なる所でした。しばらく前にオマハのジャパニーズレストランの事を書いた時にYelpで名前を見て知ってはいましたがまさか場所がその昔、中華料理屋が入っている所とは考えもしませんでした。

店に入るまでもなく僕の感想は「これは怪しい」でした。名前はまともなのですがこの看板を見てすぐに僕はそう思いました。

Sign
このMatsu Sushiと書かれている字体、どういうわけだかアメリカではこういう感じの字体が日本や中国に関連した物に使われる事が多く、概ねこの手の字体を使っている所は日本も中国も韓国もどこもかしこも一緒くたにしている傾向にあります。そもそも字体その物が「東洋風」らしいのですがいったいどこが東洋風なのか僕にはさっぱりわかりません…。

ともあれ、看板からしてその状態だったのでこれはどうかな?と思っていましたが店の中に入ってメニューを見てこれまたビックリ。まず、お箸が韓国で使われているような金属製のお箸。醤油皿(プラスチック製)にはなぜか「おいしい」と書かれています…。

Small_dish
ウェイターのお兄ちゃんがどう見ても日本人ではない様なのはさておいてメニューもなんだか少し怪しい…。そもそも巻き寿司がどれもこれも裏巻きしかない様な感じです。

それでも気を取り直して注文します。注文はアメリカによくあるパターンで注文票を渡されてそれに記入して行く、というスタイル。さて、いったいどんなお寿司が出るのか?と思ってまず出て来たのがこういう感じの物。奥の方に見えるのがなんと「ネブラスカ巻き」。なんと中身が牛肉。それに僕にはどう考えても鰻のタレとしか思えない様な物がかけてありました。所変われば、ですがなんと言うか…。

Sushi
食べてみて気がついたのはこの「お寿司」酢飯ではなくて普通のご飯。従ってなんとなく味が変です。しかもお寿司って握り寿司、巻き寿司、ちらし寿司と色々ありますがすべてが酢飯である、という共通点があります。したがって、寿司の定義としては「酢飯と何かを合わせたもの」となるのが一番間違っていない定義なのですがそう考えるとこの店の「お寿司」は本当の意味では寿司ではない、となります。

さて、写真にこそ撮らなかったものの「アピタイザー」として他に天ぷらなども注文しましたがこの「天ぷら」は明らかにパン粉の様なものを使っていて明らかに「天ぷらではない似て非なるフライの様なもの」と言った方が正しかったり、天ぷらのつゆがこれまたなにやら妙な味だったり、僕が注文してみた焼き鳥も一口大の鶏肉を串に刺してあるものではなく、一本の串に縦長の大きな鶏肉が一つだけ刺してあったりと何やらどれもこれもが間違った物ばかり。

それでもYelpでの評判は5点満点で3.47とまあまあという所…。ちなみに他の日本食レストランと比較してまあそこそこ。一番評価の高いオマハの日本食レストランがだいたい4点だと考えると何だか不当に評価が高い様な気がしてなりません。結局、オマハのお寿司のレベルがその程度で更に客もその程度だ、という事になるわけです…。

もっとも僕が学生だった頃はまだ日本食に対する風当たりはまだまだ厳しかった事を考えるとこれでもかなりよくなって来た方なのですけど…。僕が学生だった頃はオマハにある日本食レストランはたった二軒。どちらも今でもちゃんと営業しています(個人的にはそのうちの一軒以外は僕は基本的には認めていません)。当時はまだ日本食、というかお寿司(及び刺身)に対する抵抗も強く、まだまだ通の食べる物だった感があります。それが変わって来たのがだいたい90年代の半ばあたりから。スーパーでお寿司を売っている所が出始めたのです。そう書けばまるで日本のスーパーの惣菜コーナーにある様なお寿司かと思いますがさすがアメリカ、売っているお寿司はほぼ全て逆巻きのカリフォルニア・ロールの様な物ばかり。基本的には魚の元の味がわからなくなるまでチリペッパーなどを入れてから巻いたりしているのでとても日本のお寿司からは考えられない物が多いです。一般にアメリカ人が考えるお寿司ってやはりそういう物がほとんどなのですね…。従ってその頃からできたオマハのお寿司屋さんはほぼ全部がそんな調子だろうな、と考えていたのですがやはりその様です。

最後の方でシェフと思われるおじさんが別のお客さん(どうも知り合いらしい)と話をしているのを聞いたらどうやら中国語で話をしていました。なるほどな、と少し納得。中国人がやっているのであればなんとなくそう言われてみれば、という気になりました。別に僕はシェフが日本人じゃなくても全く問題はありません。ただ問題はそのシェフがちゃんとお寿司がどの様な物であるかを理解しているのか?という事。それができていない場合が本当に多い、そう思えてなりません。少なくとも確実なのはこのお店に僕が自腹を切って行く事は絶対にないだろうな、という事ですね…。

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