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2014年6月 9日 (月)

オマハでラーメン

日本でアメリカの話を聞いているとまるで全米のどこに行ってもラーメンが食べられる店があるのではないか?という印象を受けるかと思います。例えばこういう記事を読むと明らかに「ラーメン人気」がアメリカであるかの様の思われると思います。ところがこれらは駐在員などの日本人居住者がそもそも多い上に日本人観光客も行く様な大都市の話でこれはオマハの様な田舎になると全く話は別でいくら東海岸や西海岸で流行っていてもオマハに到達するまでには数年かかる事はごく普通の話です。

例えば日本でこういう記事を読むとまるで全国展開しているかの様に思える店もオマハには店舗がなかったりという事も普通にあります。その割には日本に進出したりもしている、というパターンは実は結構多かったりもします。こちらとかも同じでオマハには店舗がありません。他にも店舗があってもやって来るまでに何年もかかった店とかいう事もよくある話です(食べ物ではありませんが例えばアップルストアは数年かかってようやくオマハに来ました)。まあ日本と比べて国土の大きなアメリカでほんとうに全米展開をするのは簡単な事ではないので当たり前の話と言えば当たり前の事です。それを知ってか知らずか日本では「全米展開」とか「全米で大人気」とか書いているのが実際の所です。

というわけで実際の所はオマハの様な所にはラーメン屋がない、というのが実情です。この辺りは基本的にこちらと状況はほぼ変わりません。カンザスシティーの方がオマハと比べても大都会なのでそれを考慮してもオマハでラーメンを食べようと思ったら基本的には自分でなんとかするしかありません。僕自身もこの辺りの話を一度書いています。自分でもう少しましな物を食べたい時には手っ取り早いのはパスタを重曹とともに茹でてなんとかしています。

これには少し実はコツがあって重曹を入れて単純に茹でると若干、苦くなります。まあ重曹とか塩基性(アルカリ性)の物はそもそも苦いので当たり前と言えば当たり前。だから僕は必ず、重曹(もしくはかん水)で茹でた後はまず水洗いを一度してそれからもう一度お湯に入れてひと湧かししてから盛りつける様にしています。これをしなかったからこちらの様に苦くなるのでは?と思われます。また重曹はアルカリ度がかん水よりも少ないのでかん水を使った時よりもラーメンっぽくない物が出来上がります。若干長めに茹でるのがコツなのですが長すぎたら今度は麺のコシが無くなるのでその辺りの調整も考えた方がいい様です。僕はそういうパスタを茹でた物に自分で作ったチャーシューなどを使ってラーメンを食べています。

Pork1
Pork2

毎回毎回、少し出来が違いますがチャーシューはだいたいこんな感じ。これは外で炭でゆっくりと焼いた物で特に出来がいい物でした。

もちろん、もっと手っ取り早いのは東洋系の食材店で日本製の生ラーメンを買って来る事。もちろん、それも時々はしますがやはりそれほど安くはないのでそうしょっちゅうはできる事ではありません。ただやはり自分でやるとスープに制約ができてしまうので例えばどうしても豚骨ラーメンが食べたい時などはやはりそういう生ラーメンに頼る事になります。

さてそういう中、しばらく前に実はオマハでもラーメンが食べられる店がある、という事を知りました。ネットでたまたま知ったのがきっかけでほぼ予備知識のない店で職場からまあそう遠くはない所にあります。店の系統としては「アジアフュージョン料理」なのでまあアジア系の料理を全部一緒くたに扱っている店なので正直、どういう店なのか見当もつきませんがメニューを見る限りではほぼ中華料理ばかり。でも確かにメニューにラーメンとうどんが載っています。

Menu
しかし「野菜ラーメン」と「野菜うどん」のところにブロッコリーとマッシュルームが書いてあるのが少し不安…。マッシュルームはまだシイタケや舞茸などラーメンやうどんに日本で使われるものかも知れませんが(でも普通はそれなりの事が書いてあるはず…)ブロッコリーはちょっとないのでは…、と若干の不安にかられてしまいました。

でも出不精の僕はなかなか一人で食べに行く気になりません。まあメニューを見る限りではそれほど値段も高くないのですが何となく一人で入るのは嫌。どうしようかな?と思いながら少しネットで調べてみたらこの様な写真をいくつか見かけました。

Sample_photo
まあほぼ予想していた通りです。そもそもオマハに「本物」のラーメンを食べた事がある人がいったいどれだけいる事やら…。日本に行った事があってもラーメンを必ずしも食べるわけではありませんし、そもそも一般的にはラーメンはオマハの様な田舎では「学生とか金のない人が不健康ながらも食べる物」という印象があるので知らない限りはわざわざ日本まで行ってラーメンを食べるアメリカ人はそれほどいないだろう、と思われます(アメリカではラーメンはインスタントの安物、というイメージしか一般的にはありません)。これが大都会になるとちょっと事情は違うのだろうな、と思いますがオマハではその程度です。ましてオマハってあんまり日本人がいない街ですから(現在、僕は個人的には一人も知り合いがいません。そもそも大学に勤めていて日本人の知り合いが一人もいないってどういう事よ?という気はします)。

どうやらテイクアウトもできる様ですし、またなんとデリバリー(ラーメンだから出前か?)もしてくれる様なのでそれも考えてみたのですがしかしよくよく考えるとテイクアウトして職場まで戻っても十分程度は最低でかかるしデリバリーも最低で十分ぐらいかかるらしいのでラーメンだと麺が伸びてしまう可能性がすごく高い。しかもどういう状態で来るのかもわからないのでさすがにどちらも敬遠する事に。これが以前住んでいた所だと十分、可能性がある事なのですが…(以前、道を渡った反対側に住んでいた時期があるのです)。

そういう中、先日、夕方まで大学院生と話をしていて二人とも「腹が減った」という事になり、ふと行ってみないか?と誘う事に。メニューの値段を見る限り、学生でも大丈夫な値段だしキャンパスの近くという事もあり行って来ました。店は割とすぐに見つかり中に入ってみたらまあ小ぎれいになっている店でした。メニューを眺める事しばらく、僕は餃子とビーフラーメンを注文。なぜかラーメンなのに肉の選択肢がビーフとチキンでラーメンに一番合う(と思われる)ポークがありません…。まあ豚肉は宗教上の理由で敬遠されるとかいう事情なのでしょうが…(でもオマハにそれほどたくさんのイスラム教徒やユダヤ教徒がいるわけではないのですけど…)。

さて、どんな物が出るか?と思って待つ事数分、餃子がまず出て来ました。

Gyoza
驚いた事になんと揚げ餃子。僕はまあ普通に焼き餃子だと思っていただけにちょっとビックリしました。味はまあまあ。餃子についてきた小皿の中身は単なる醤油で酢もラー油もないのがちょっと残念。でもアメリカだと餃子があっても醤油しかないので、という事が普通なのですよね。調べてみると揚げ餃子は日本では見かけても中国ではあまり一般的ではないらしくこの店がどういう経緯で揚げ餃子になったのかは少し不思議に思います。ちなみにこの左端の餃子はこの状態で僕の所に来ました…。盛りつけの概念はほぼ存在しない様です…。まあウェイターのお兄ちゃんがいかにもそういう感じでしたからビックリはしませんでしたけど…。

それから待つ事しばらくしてようやくラーメンが出て来ました。写真を見ただけではいったいどういうスープなのかよくわからなかったのですがどうも味噌が若干入れてある様な感じでした。スープにはでも他にも色々な物が入れてあって味ははっきり言って濃い目。写真で確認ができた様にやはりマッシュルームが入っていました…。いや、それはちょっとないんじゃないか?と思いながらも麺を食べてみる事に。麺は明らかにどこかで製麺されている物でインスタントではありませんでした。製麺はおそらく自家製ではなく、業者から買っているのだとと思われますがそれは定かではありません(自家製があるとは到底思えないのが理由です)。

Ramen
で結論は、と言えばまあラーメンと読んでも頭には来ない程度のレベルでした。これで値段が15ドルも20ドルもしたら馬鹿馬鹿しいな、と思いますが7ドルでおつりが来る値段なのでまあまあ、という所です。オマハでこれまでラーメンを食べようと思ったら自分で作る以外に選択肢がほぼなかった事を考えると(実は中華麺なら中華料理屋で不可能ではない)まあまあ、という所でしょう。また、この7ドル以下、という値段が微妙な線です。正直、自分で作って果たして7ドルで食べられるのか?という疑問が生じてしまいます。計算が難しいのでしていませんがもしかしたら自分で作る物は7ドル以上かかっている様な気がして…。そう考えるとう〜ん、とうなってしまいます。まあ少なくともまあそれなりにまともなラーメンである事を考えると頭に来ないレベルですしまたもう一度来ても悪くはないかな?という気はします。

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