« シカゴに出張 | トップページ | 高校時代を振り返ってみて »

2014年10月21日 (火)

メールシステムの移行

職場のメールサーバーがMicrosoft Office 365に移行しました。これまでは大学のIT部門が管理していたExchange 2007だったので表面的にはそれほど違いはありませんしほとんどの人にはメールさえ受け取って送る事ができれば関係のない事かと思います。

ちょっと歴史的な事から書きましょう。そもそも2005年頃までうちの大学のメールサーバーはUnixでした。当時はMacでもWindowsでもうちの学部ではEudoraを使っている人が多かったです。ところが2005年頃にMicrosoft Exchangeに移行となります。当然、UnixからExchangeへの移行は単純な事ではなく、実際に移行となった時にはIT部門の人が学部の全員のオフィスにやって来てまずは新しいバージョンのMicrosoft Officeをインストールして、それからOutlookもしくはEntourageのセットアップをしてとなりかなり労力が必要な事でした。

またExchangeへの移行に伴い基本的にはEudoraの様なこれまで使われてきたメールソフトがほとんど使えなくなり、それなりの弊害も出て来ました。もちろんIT部門の言い分は「OutlookとEntrouageしか使えない」と一点張り。サポートしてくれなくてもいいから使わせる、という考え方はなく、まるでビジネスIT部門の態度でした(ちなみにそれは今でもほぼ同じです)。

この移行に関してはかなり長い時間がかかったので移行が始まる前に果たしてExchangeでちゃんと機能できるのか?という疑問があり先に試してみました。その頃までに一般的なメールのプロトコルはPOP3と呼ばれるもので単純にはメールをチェックする時にメールソフトがサーバーに問い合わせてメールを自分のコンピューターにダウンロードする、というある意味、一番単純な方法です。POP3の利点の一つにメールを自分のコンピューターにダウンロードしてダウンロードしたメールはサーバーから消去する為にサーバーのディスク容量を取らない、という事があります。

それに対してExchangeはメールのあつかいはIMAPに近く、基本的にはメールをチェックした時にメールのコピーをサーバー上に残す仕様になっています。利点としてはその為に複数の場所からメールをチェックしても同じメールがある、となります。ところが欠点としてはネットに繋がっていないと確実にメールが読めない事がある、サーバーの容量が追いつかない可能性がある、などとなります。

Exchangeは仕様としてはIMAPと若干違う点もあるのですが基本的な事はかなり近いのでとりあえずIMAPだけで何とかなるのか?を試してみる事にしました。その一環として無料のメールアドレスでIMAPを使えるものを取得してしばらく試してみました。がその結果、いくつかの理由でIMAPは僕には合わない、と僕は思いました。

それではどうするか?しばらく考えて自分でPOP3のシステムを構築してしまいました。単純にはIMAPを使ってExchangeサーバーからメールを定期的に自前のサーバーにダウンロードしてそのメールをすべてPOP3でアクセスできる様にしたのです。技術的には余分なサーバーが一台増える事になるのですがそれでもこれまで使ってきていたのと同じ様に使えるので基本的にはそれ以来これまでずっとそうやってメールをチェックして来ました。途中、2010年頃にExchangeサーバーがExchange 2007にアップデートされた時にIMAPがExchangeから無くなったのでその時からはDavmailを途中で挟んで使って来ました。

メールソフトの方も最初はEudoraを使ってきましたがEudoraがサポートされなくなるとともに将来的にはThunderbirdベースの新しいEudoraになる、と発表したのでその段階でThunderbirdに移行しました(もっともそれから結局、「新しいThunderbirdベースのEudora」は結局、発表されませんでしたけど)。途中で何度かMacOS Xに付属のMail.appに移行しようか?と考えた事がありましたが結局、そうせずに今に至る、というのがこれまで。

さてその間に職場のメールサーバーの方でいろいろと問題が出て来ました。Exchangeの仕様上、どうしても各ユーザーのメールアカウントに振り分けてある容量がだんだんと足りなくなってきたのです。各ユーザーに250 MBの容量が振り分けられているのですがこれがどうしても足りず、例えば数年前に新人として来た先生が一学期以下ですでにサーバーの容量が足りない、という事態が見られる様になりました。その為に一部の職員は大学のメールを使うのを基本的に止めてGmailなどに移行してしまったりし始めました。

そういう状況は年々、ひどくなって行ってさすがに大学のIT部門の方でも何とかしなければならない、との事で可能性を模索し始めました。この時にまず出たのがGmailにする、という話。最終的にはこちらの方は大学に付属していた病院などの方で問題があり(患者のプライバシーの保護などでもめたらしい)結局お流れ。次に僕が聞いた案では学生のメールをすべて転送のみのアカウントにしてしまい、学生のアカウントの容量を無くしてしまう。これは僕は今でも悪い考えではないと思うのですがなぜかこれまたお流れ。最終的に昨年あたりからMicrosoftのOffice 365に落ち着くらしい、という情報を聞く様になってきました。ところがこれまたうちの大学ではありがちな話なのですがこういう移行にはやたらと時間がかかってしまって結局、今の今まで遅れに遅れてようやく移行となったのです。

さてでは実際の移行はどうだったのか?金曜日の夜から日曜日の夜までに移行が完了する、との事でしたが僕が移行されたのは金曜日の夜。土曜日の朝にはOffice 365に移行していました。さてOffice 365はMicrosoftのサービスなので実はPOP3もIMAPも使う事ができます。ただし大学の様な教育機関やビジネスの場合は組織全体でPOP3とIMAPを許可しない、という事もできます。土曜日の朝に調べてみたらちゃんとPOP3のオプションがある事が判明。途中に自前のサーバーを通すよりはMicrosoftのサーバーから直接落とした方が楽、と判断をしてMicrosoftのサーバーをThunderbirdに入力して使い始めました。ところが夕方までにはPOP3が使えなくなってしまいました…。推測ですがどうやら僕が使い始めたのをみて慌ててうちのIT部門がPOP3(及びIMAP)を使用禁止にしてしまった様です…。どうしてそういう事をするのかさっぱり僕には理解できません…。

結局、その他の技術的な問題もあり結局、オフィスのiMacとラップトップとiPhoneで全く別々の方法で繋げて何とかメールチェックをしています。おそらく将来的にはThunderbirdを捨ててMacOS Xに標準のMail.appに移行するのが妥当なのだろうな、と思われますが…。そのYosemiteも先日リリースされたのですがとりあえずは保留にする事にしました。そもそもThunderbirdからYosemiteのMail.appにちゃんと移行できるのか?という事もありますし、またYosemiteはとりあえずはラップトップにインストールしましたが職場のiMacはまだアップデートしていませんからそちらの方が先になりそうです。しかしまあ本来は新しいシステムに移行したら快適になるはずが全然快適ではないとは…。やれやれ…。

« シカゴに出張 | トップページ | 高校時代を振り返ってみて »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1537785/57737105

この記事へのトラックバック一覧です: メールシステムの移行:

« シカゴに出張 | トップページ | 高校時代を振り返ってみて »