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2015年3月16日 (月)

CERNへ出張(2015年春 その二)

前回は出張までの経緯と実際にCERNまで辿り着くまでを書きました。今回はその続き。CERNに来てまずは同僚たちが宿泊先から来るのを待ちます。そうこうするうちにやって来ました。少し話をしてから彼らは二人とも朝から会議があるので行ってしまい僕はオフィスに残って仕事です。うちのグループから現地にいるポスドクのMさんの姿が全く見えませんが実験場に行っているか会議に出席しているものだろう、という判断をします。午前中に若干、時間があった間にCERNの売店で買った絵葉書を書いて送る事にします。日本にいる兄と叔母、そしてアメリカにいる彼女宛にです。日本にいる兄と叔母はともかくとしてアメリカにいる彼女宛の絵葉書は僕の方が絵葉書が届くよりも先に着く様なのですがまあいいだろう、という事で出す事に。リアルタイムで連絡ができる今の世の中だからこそこういうアナログな物もいいかな、と思うからです(もっともだからこそ到着したすぐに出さないといけないのですが…)。

そうこうしているうちに昼。昼食を食べてから実験場までのシャトルバスに乗って実験場にいるMさんに会いに行ってくる事に。別に月曜日に特に実験場に行かなくてもよかったのですがオフィスで一人で仕事をしていると眠ってしまいそうだったのであえて実験場まで行く事にしました。

実験場に行く事にしたのにはもうひとつ理由があります。実は彼女に僕がどういう所で働いているのかを知りたいから写真を撮ってきて、と頼まれていたからです。というわけで撮ったのがこちら。

 

彼女には時間を確認してからそのままこのパノラマをメッセージアプリで送っておきました。それからしばらくしてから返信があり、少しだけiPhone経由でチャット。時差があるのでいつ連絡を取って大丈夫か?さえを頭に入れておけばほぼリアルタイムで連絡が取れるから世の中、便利になったな、と思いました。

本当の事を言えば、彼女にその段階でメッセージを送ったのにはもうひとつ理由があります。そうやって彼女の日中にメッセージを送っておけば彼女の所に遊びに来ている友達にそのうち「誰?」と尋ねられるであろう、と思われたからです。もちろん僕がそういう事をわざわざしなくても彼女が友達に僕の事を言う可能性がものすごく高いのですがこうやって定期的に連絡を取っている、という事も彼女に取っても彼女の友達にとっても何かの意味があるかな?と思ったからです。

その日は夕方のバスに乗ってCERNのオフィスに帰還。それからボスの運転するレンタカーに乗ってボスのアパートまで向かいます。同僚の二人は予定通り日曜日から来ているので僕よりも若干、時差ボケは少ない様でしたがそれでも少しはまだ残っていた様です。夕食を食べて少し話をして僕はそのまま沈没。朝までほぼずっと眠れました。

翌日の火曜日は午後にまた実験場に行く事に。ポスドクのMさんと相談をして仕事を分担する事に。その日は遅い時間にアメリカと繋ぐミーティングがあったのでそれが終了してからちょっと遅い時間に帰宅。

水曜日は朝からボスと会議に行ってそれからボスと同僚のJS先生と三人で買い物。主に食料品とお土産になる物を買いに行きます。昼は外のカフェテリアで食べてからCERNに帰還。それから僕は午後は少しだけ抜けだしてジュネーブの市内まで行く事に。彼女にステットラーのチョコレートを買ってくるね、と約束してあったからです。

Stettler

まあそもそも彼女を元々、デートに誘ったのもこのステットラーのチョコレートを買って行く事にしたのがきっかけですし、とりあえずこれからも彼女にはステットラーのチョコレートを買って帰るのがいいかな、と思うのですが…。前回はどうなるのかわかった物ではなかったので小さめの箱(12個入り)を一つ買っていったのですが今回はこれで(一応)彼女なので大きめの箱を一箱買っていく事にします。その日は特に天気もよく、ジュネーブ名所の噴水もこの通り。

Jet_deau

オフィスに戻ってから彼女に「ステットラーのお店に行ってきたからね」と写真付きのメッセージを送ってちょっとチャット。元々、彼女にはステットラーに行くつもりだと教えてあるので先に教えても問題はありません。彼女は僕の事を「思いやりのある優しい人」と認識しているらしいので(それが本当かはともかくとして)こうするのがちょうどいいかな、と思っています。アンジェラ・アキの恋の駆け引きにもある様に恋をしている時は多少は嘘つきになりますよね…。僕と彼女の場合はお互いにこういう駆け引きが嫌いなのでわりと素直に何でも言うのですがそれでもまだお互いに少し遠慮したりどうしたらいいのかわからないという不安や戸惑いがあるな、と思います…。

その水曜日の晩は実験会議のレセプションがあったので同僚三人と行って来ました。僕は久しく日本語で話をしていなかった(オマハでは日本語を話す機会が全くないのです)のもあったしFacebook上で彼女の事を書いているのが知れているのでH大学のS先生とイタリアの研究所に所属のS君とは話をしたいな、と思って行ってきました。まあ予測はしていましたがやはり二人ともに少しからかわれた上でよかったね、と言われました。

S君には話をしていたら彼女の写真を見せて欲しい、と言われたので先日、iPhoneで撮った写真を見せました。実は秘密の漏洩を恐れて彼女の写真はFacebookには一枚も載せていません。もっとも彼女と一緒にいるとついつい楽しくて彼女の写真を撮る事を忘れてしまっているのですけど…。先日撮った写真もデートの帰りの最後に一枚車の中で、もう一枚は先日、空港から回収してくれた時にこれまた車の中で一枚撮ったのである意味、予定外の写真ばかりです。

僕の視点では彼女はかわいいと思うのですが世間一般からはそれほど特にかわいいのではないだろうし美人ではないのだろうな、と言うのが僕の意見なのですがS君は彼女の事を「かわいいじゃないですか」と言ってくれました。何だかそれが自分の事の様にうれしかったりもしました。その彼女にはその話を翌日、メッセージ経由で教えておいたらそれはそれで喜んでくれた様です。

木曜日は基本的にオフィスで一日仕事。ポスドクのMさんに頼まれた仕事もほぼ収束してきていたので少し余裕ができていました。そういう中、その日は三人でMさんの家に招待されていたので行ってきました。僕もボスの一月にMさんの家に別々に招待されていたのでよくわかってはいましたがいやはや、相変わらずの厚いおもてなしを受ける事に。そのおかげで三人とも満腹状態…。ちょっと動くのがつらいぐらいでした。

食後の会話の流れから僕に最近、彼女がいる事になったのですがそれが誰なのかは誰にも教えていない、となりました。そこでボスが「そういえば君がこんなにうれしそうにしているのを見るのは初めてだね」と言われました。同僚のJS先生にも「そうだよね。それに彼女の事を話している時なんかの反応がすごいかわいいと思うよ」などと言われました…。二人とも僕がまだ学生だった頃からの知り合いで二十数年のつきあいですが少し複雑な気持ちです。

さて明けた金曜日は出張の仕事の最後の日。土曜日まで出張ですが土曜日は移動で丸つぶれになるのでないも同然です…。その日は寒かったのですが(ジュネーブも氷点下)遠くアルプスもきれいに見えていました。

Morning

朝、出かける前にボスのアパートの周りの写真をパノラマで一枚。

 

オマハに戻ったら彼女に見せないとな、と思っています。

最終日になる金曜日にはわりと早い時間に済ませておきたかった事を終了させて早々に宿泊先に帰還。翌朝の飛行機でオマハに帰還なのですがなんとそれが八時半。という事はジュネーブ空港には六時半頃には着いていなければならない計算になるから早起きをしなければならないからです。

宿泊先のボスのアパートに着いてから夕食までの間にオマハの彼女に連絡を取ります。一応、前々から日曜日に会う約束をしていたのですが日曜日のいつ会うか、は決めてなかったからです。いつ会うか?はしばらく考えましたが結局、夜会うよりは昼に会った方が時差ボケの影響が少ないであろうと思われたので昼に会う約束にしました。どこに行くかまでは決めませんでしたが「ブランチに行こう」という事になって落ち着きました。一日遅れでしかもアメリカでは祝わないですがそれでも一応、ホワイト・デーなので花を買って行かないとな、と思っています(彼女はホワイト・デーの事は説明したから知っていますが僕が花を買おうと思っている事は知りません。そういう形で驚かせるのは僕は大好きなのです、実は)。

その夜の夕食はフォンデュ。先日、買い物に行った時になんとJS先生がフォンデュをスイスで食べた事がないことが判明したのでそれでは、となったからです。

Fondue

食後は早々に就寝。しかしまあいつもの様になかなか眠れず、僕は夜中にしばらく起きていました。まあ帰る前日ですから寝不足になろうと何であろうとあまり関係がないな、という事でそのまま結構遅くまで僕は起きていました。

翌朝、空港まではまあちゃんと到着。空港に着いたのが六時過ぎなのでまだ暗い。それからチェックインなのですが…さすがフランス語圏、相変わらず全く統制がとれずめちゃくちゃな状態。チェックインにエラい長い事時間がかかってしまいようやくゲートに到着した時には搭乗が始まっていました。やれやれ。

ニューアーク行きの飛行機はほぼ満席。しかも今回は真ん中の通路側とあまり席の条件もよくなくいったい誰がこの席を予約したの?とちょっと不思議。以前は航空券の手配は個人任せだったのですが昨年から大学からある特定の旅行会社を使う様に通達が届き、個人で指定がなかなかできにくくなったのですね(前回はギリギリで個人で手配をしたのです)。どう考えても安いとも思えない旅行会社相手なのでいったいなにがどうなっている事やらと全く不思議です。

それでもようやくアメリカに帰還なのでうれしいな、と思いながらの復路でした。今回は彼女と付き合い始めてから初めてどちらかが留守にしたので僕は彼女に会えずに寂しかったです。確かにSMSやiPhoneのメッセージアプリで連絡は簡単に取れるのですがそれでもすぐに会えるわけではありませんし時差もあるのでちょっと違うのですね。相手が誰なのかは知りませんが彼女がいる事を知っているボスとJS先生には彼女の事についてはさんざんからかわれました。でもそれが心地いいのだから不思議な話です。

そのせいもあったのか今回の出張は一週間だったのにエラく長く感じられました。たった一週間だったのに何だかずいぶん長い間彼女に会っていない様な気がしてなりません。もちろん、出張という日常と違う毎日を送っていたのも長く感じさせる理由の一つなのでしょうが…。

さてニューアーク空港には無事に到着。今回は入国手続きの列はわりと早く進んだのですが僕が振り分けられた窓口がなぜかなかなか進まず、予想外に時間がかかってしまいました。別に窓口の係の人が遅いわけでもなかったのですが…。問題はその先の税関。税関の列が長いこと!そもそも税関で列があることが珍しいのですがなんと列が税関のスペースに収まりきらず、列の最後尾が角を曲がった先。その後も列は長くなり続けてもう一つの角を曲がってしまっていました。ようやく角を曲がってからしばらくしてから今度は急に列が動きはじめて結局それほどの時間はかかりませんでしたがとにかくビックリしました。ちょうど昼すぎだったので係の人が昼食に行っていて長かったのか?と思うぐらいです…。

その後もセキュリティなども結構時間がかかりました。その間に彼女からのメッセージで教えてもらったのはどうやらニューアーク空港でセキュリティ関連で今日何かがあったとかいう話。たまたま今日、彼女の友達がニューアークで飛行機に乗ったとかいう事で何でも身分証明書なしで乗ろうとした人がいて、ということがあったとかなかったとか。少なくともセキュリティが若干、通常よりも厳しかった事は確かです。

ボスとJS先生にはニューアーク空港でもさんざん彼女の事ではからかわれました。しかしまあ僕の交友範囲を考えて未婚の女性、と考えるとすぐに誰かわかりそうなものなのですが…(僕が出入りしている学部となるとそこで既に限定されるはずですから…)。

オマハ行きの飛行機は若干遅れて出発。ほぼ満席でしたが今回は窓際で隣がいない席だったので快適でした。ようやくオマハに戻れてうれしくてワクワクしてきているのが自分でもよくわかります。それもこれも彼女がいるからなのですがそれがすごい不思議。家に帰ってからまずは彼女に連絡。ニューアーク空港からもオマハの空港からも彼女と連絡は取り合っていたのですがやはり家に無事に帰った事を伝えたかったし、その方がゆっくりと翌日の昼のデートの話し合いができます。もっともその場ではとりあえず簡単に終わらせてそれからまずシャワーを浴びて夕食の買い出し。夕食を食べて落ち着いてから彼女に「では明日はどうしよう?」と連絡をする事に。彼女の方では僕が本当にヨーロッパから帰ってきてすぐで大丈夫か?と心配してくれたらしく「別に無理して明日じゃなくてもいいのよ」との事でしたが僕の方では彼女に会いたくてしかたがないので「ううん、僕は大丈夫。それに君が嫌じゃない限りは君に会いたいから」と返信しておきます。僕は時差ボケの症状が軽い方なのでそもそも問題がありませんし、何よりも彼女に会いたくてたまらないのですから…。今回は彼女に僕の所まで来てもらう事にしました。それからブランチでお出かけです。帰りはちょっと家の中に入ってもらうつもりです。お土産、およびホワイト・デーのお返しのチョコレートとお花もある事ですし…。人前ではちょっとできないレベルのハグとキスの一つでもできたらな、と思っていますし…。ともあれオマハに無事に帰ってきてうれしいです。

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