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2015年3月31日 (火)

彼女への誕生日プレゼント

彼女と付き合い始めてからしばらくしてある日、お互いの誕生日がいつなのか?という話になりました。そもそも初デートが一月の終わりだったので確率的にはまだ誕生日が来ていない可能性が高いから訊いておくなら今のうち、と僕は思っていました。すると彼女の誕生日は四月三日という事が判明。しばらく時間があるな、という感じでした。

さてしかし彼女の誕生日に何をプレゼントすればいいのか?という事でかなり悩みました。個人的には彼女にそれなりの金額の物を送るのにそれほど抵抗がないのですが彼女に僕が物にしか価値を持っていない人と思われたくないのであまりにも高価なものはやはりまずい。そうなるとそれほど高価ではなくてなにか特別な物、となるとかなり難しい…。

最初はスイスで腕時計でも買おうか?と思っていたのですがちょっとしたお洒落な物は200ドル程度ぐらいからです。少し高いな、というのが僕の印象でした。また彼女とある時に話をしていて普段は腕時計をしないのですが腕時計をいくつも持っている事が判明。彼女に言わせれば「アクセサリーの一部」と捉えているとの事。それならいまさら僕があげなくてもいいかな、と判断をしました。

では何をプレゼントすればいいの?となります。ある時、家デートをしていた時に「まだ先だけど誕生日に何を欲しいの?」と素直に訊いてみる事にしましたが「分かんない」というあまり役に立たない答えしか返って来ませんでした。まあ彼女の年齢と性格を考えるとおそらくそれほどの物欲もないし欲しいものは持っている、という所なのかもしれません。僕だって彼女に同じ質問をされたら「何もいらない。君と過ごせる時間があればそれで僕は十分」と答えるでしょうしおそらく同じような理屈なのだと思われます。

またアメリカで一般的には「最初の誕生日のプレゼントはそれほど高価な物にするな」という「法則」があります。毎年、高額にしていった方がいい、という考え方から最初から高価にするとだんだんときつくなる、という理屈です。僕たちの場合は付き合い始めたのが一月末で彼女の誕生日が四月の頭なので付き合っている期間は二ヶ月程度。二ヶ月程度だと一般にはせいぜいで100ドル程度、普通は50ドル程度が相場の様です。

最初のプレゼントなので僕としてはベタですがアクセサリーがいいかな、とぼんやりと考えながら50ドルで何が買えるか?と調べてみたらまあ買える物は探せばありますがどれもこれも今ひとつ。悪くはないのですがどれもこれも今ひとつ、という感じ。

困った時には誰かに相談した方がいいなと思い先日、CERNにいた時にある夜、同僚のJS先生に相談してみました。JS先生は僕に彼女が最近できた事は知っているのですが相手が誰なのかは知りません。JS先生は「そうね、でもうちの旦那のプレゼントは特によくないからあんまり参考にならないわよ」と言いながらも「手作りの物なんかはどう?」と教えてくれました。

なるほど、手作りの物か…。何ができるかな…、と考えながらググっていたある日ふと見つけたのがこれ。世の中にはおもしろい事をする人がいて古い銀のスプーンを切って指輪を作っている人がいるのですね。初めて知りました。もちろん、付き合って二ヶ月になる僕が彼女に指輪をあげるわけにはいかないので指輪はちょっと…なのですが同じ理屈でブレスレットを作ったらどうだ?と考えました。調べてみるとやはり同じようにブレスレットを作っている人がいます。これならネットオークションで同じ銀のスプーンを二つ買ってそれを加工して何とかなるな、という判断をしました。

ネットで調べて購入したスプーンがこれ。

Spoon
二つで送料込みで60ドル。他に細々したパーツを買ってあと10ドル。まあ少し高めですが100ドル以下と「予算内」です。

具体的にはスプーンの持ち手の部分を適度な長さに切ってそれを曲げて鎖などでつなげる、という事をします。もちろんその為には彼女の手首がどのぐらいの太さなのかを知らなければなりません。一番確実なのは測ってみる事なのですがさすがにメジャーを持ってきて測るわけにはいきません。できれば秘密にしておきたいからです。そこで先日、家でデートをした時にカウチに座っている時に彼女の手首を握ってみました。彼女はちょっと太っているので手首も太いのかな?と思っていたのですが意外に手首が細くちょっとビックリしました。でもよくよく考えると彼女は手も足も小さく各々の部品は小さいのですね。そうか、そう考えたら彼女の手首が細いのはまあ納得がいきます。

さて実際にはどうやって曲げて切ればいいのか?実は世の中にはこの手の作業をするための専門の曲げる装置も売ってはいるのですがしかしまあせいぜいで一度ぐらいしか使う事がない物に190ドルも払う気にはなれません。自分でやってもよかったのですが日数があまりないのと工具がないので実際には工具を借りるのに物理学の工作室のお世話になる事になります。スプーンを持ってその話をしに工作室に行ったらその工程をやってくれる、との事で曲げて切ってもらう所はお願いする事に。朝に持って行って午後にはできたから取りに来る様に言われたのでちゃんとした職人には簡単な事だった様です。もちろん、工作室の人にはある程度の説明をしなければなりませんでしたけど…。

さてその工程が終わって家に持って帰ってきたら注文してあった他のパーツが届いていました。当然、スプーンを二つ切っているので何らかの方法でその二つを繋げなければなりません。また彼女の手首の太さはだいたい把握してはいますが正確にはわからないのでそれを補う為に若干の調整ができる様にもしておかなければなりません。そのあたりも考えて注文したパーツを装着した完成品がこちら。

Completed
なかなか上手くできたかな?と思っています。少し大きめに作ってはありますがこれも調整ができるので必要ならば彼女に渡した時に調整できる様になっています。使っている部品は全部銀製。スプーンも銀製なのでこれで銀製のブレスレットになります。またそれほどお金もかかっていませんしこれでも手作り。世界にこれと同じ物は存在しません。

彼女が喜んでくれるのか?という心配はあります。ただ彼女が言うには僕は彼女の事をよく知っていて考えてくれる大切な人」との事。何をあげても多分、喜んでくれるでしょうし手作りの物だともっと喜んでくれるのだろうなとは思うのですがそれでも少し心配です。彼女に手渡すのは明後日の水曜日にする予定です。

さてスプーンを切ったので残った部分はどうするのか?という事。これにも実はちゃんとした予定があります。彼女にスプーンで作ったブレスレットを贈ろう、と考え始めてから色々と考えてみたのですが調べてみたら何と世の中にはいろいろな事を考える人がいてスプーンの匙の方をペンダントにしている人がいるのですね。

なるほど、これなら残った部分だけでもできます。誕生日プレゼントがブレスレットなのでクリスマスには残った部分でペンダントにしようかな?と考えています。ペンダントの鎖にはちゃんとお金を使ってティファニーの鎖(60ドルから)にしたら手作りでブランド物ということも可能ですしどうかな?と思っています。クリスマスだとまだたくさん時間があるのでそれほど急がなくても何とかなりますし…。

4月1日追記

予告した様に彼女に誕生日プレゼントを渡しに行ってきました。お互いのスケジュールの関係で渡したのは夕方になってから。今日は彼女の方で六時まで予定が詰まっていたのでそれがすべて終わってからなので少し遅めの時間。
彼女は気に入ってくれてその場で身につけてくれました。僕が作ったブレスレットを見て「すごいきれい。あなたは本当に思慮深くていつでもちょうどいい物を用意してくれていてありがとう」と言ってくれました。「あなたからの物だったら何でも気に入ったと思うけどこれは本当にありがとう」との事。
前日までに彼女に誕生日プレゼントは何かを手作りしている事は知らせてありますがそれはそれでお楽しみに、という事彼女にはそれがいったい何なのかは全く教えてありませんでした。彼女は僕が料理をするから「なにを料理したのかな?」ぐらいに思っていたらしいです。
あんまり時間がなかったのですがそれでも彼女と少し話をしました。彼女は「本当は誰かに私たちの事を気づいてもらってもいい」と言っていました。彼女は特に周りのみんなに告知する必要はないけど知れてもいい、と思っているらしいです。僕はずいぶん前からその状態なのでようやく彼女の方で僕に追いついた形になるのかな、という気はします。
二人とも「誰か早く気づいてくれないかな?」と思っていたらしいです。その上で彼女は「もしかしたらすぐそこのオフィスのF先生が『何かある』と思い始めているかも…」との事。来週の金曜日に二人で環境学のパーティーに行く予定があるのですがもしかしたらその日が「バレる日」なのかも知れません。
彼女と僕の間には職場では基本的にはいちゃつかないという暗黙の了解があるのですが(まあ人の目もありますし)今日は特別。彼女のオフィスでハグはもちろんの事、キスもしました。それも最近は彼女からのキスもだんだんと情熱的になってきていてディープキス。今日もそうでした。
今週末は彼女は親戚一同の集まりがあって明日から出かけるらしく、今夜はいとこを空港まで迎えに行かなければならないそうです。そのいとこには僕の事を話してあるらしく「その関係上、親戚のあいだであなたの話になるかも」との事。ちょっと恥ずかしいようなうれしい様な…。彼女と僕はカップルなんだな、とあらためて認識しました。

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