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2017年11月23日 (木)

各国(なのか?)の面接の違い

この前の記事で書いた様に転職をする事になりました。最終的に僕は三つの求人に応募する事になってそのうちの二つ目の所に採用される事になりました。そこでいくつか面白い事に気がつきました。今回はそのお話。

アメリカで求人をする時に面接をする側としてはいくつかのルールがあります。まずこちらからは結婚してるか、独身か、子供がいるか、とかそういう家族構成に関してはまったく聞いてはいけません。向こうから勝手に情報を提供してくれるのは構いませんがこちらから聞く事はできません。他にも宗教は何であるとかもダメ。候補者の性的指向(ノーマルなのかゲイなのかはたまたバイセクシュアルなのかとか)を聞くのはもってのほか。それらは個人情報になるし仕事に関係がないであろう事であるだろうしまたその情報を元に差別が生まれる可能性があるから絶対に聞いてはならない事です。もちろん、面接される側が教えてくれるのは大丈夫ですが面接する方が聞いてはならない事です。

アメリカはそういうあたりが良くも悪くも徹底してるので面接をする事になったら必ずそういう事を守って面接をして、と誰かに言われる事になります。

僕がちゃんとした面接を受けた所は三つ。非公式に求人が近々あるかもしれない、という所とあと三つぐらい十月の学会中にしています。その非公式に求人があるから、とお話をしたヨーロッパのある研究所の方には家族構成を聞かれました。まあそうそう秘密でも何でもないので独身だ、とは教えましたがこれもおそらくアメリカではアウト。

実際に面接に言ったオックスフォードのある施設では性的指向、宗教、家族構成などを求人の応募フォームに記入する様になってました。これはアメリカでは完全にアウト。口頭で聞くのがアウトなのに文書として残すのはもう問題外のレベル。しかしイギリスでは認められているみたいです。

また実際に面接をした三つの所のうちこのイギリスの施設からはまったく人事部の人が関与していませんでした。単純に候補者の能力だけで判断していたみたいです。他の二つの所では人事部の人にも色々と聞かれました。PSIに至っては一時間ほど、人事の人と面談まであって色々と聞かれました。

それを言えば更にはPSIとイギリスの施設は実際に面接に呼ばれましたが実際に採用された南仏の研究所では遠隔面接のみ。それもたったの45分程度。それも拍子抜けですよね。たったそれだけの時間で判断するのか?って!他の二ヶ所は現地に行って少なくとも一時間以上は色々と聞かれて、だったのに!実はその関係上、その南仏の実際に採用された所は未だに行っていません。一月末に赴任する時に初めて行く事になりそうです。それも変といえば変な話ですよね。

イギリスの研究所ではかなり難しい質問をされました。ここは明らかに実力者を探しているのだな、と思いました。他の所では僕の経歴を履歴書で読んで僕に具体的にどういう事をしたかを聞いて、だったのですけどね。

イギリスの研究所は人事の関与がなかった為なのかとうとう最後まで福利厚生の話は出ませんでした。一応、電話での一次面接の時に尋ねてみたら事務の人に聞いてくれ、と言われました。そういう事はどうでもいいと思っているのかどうなのか?ちょっと不思議でした。だって給料や仕事内容以外でも福利厚生は採用されて受けるかどうかを左右する事の一つになりますからね…。それどころかアメリカでは面接の時に必ず聞いた方がいい、と言われる事の一つなのですけど…(福利厚生を知りたいという人は採用されたら来る可能性が高いと思われるらしいです)。特にそこの場合はまったく福利厚生の情報がどこにも無くてこれは聞いた方がいいなあ、と思ったらその対応でしたからね…。

他にも給料がいくらぐらい欲しいかの希望を聞かれました。聞かれなかったのは南仏だけ。イギリスは求人案内にどのぐらいの給料が出るのか書いてあったにもかかわらず、どのぐらい欲しいかを聞かれました。PSIに至っては給料がどのぐらいかすらも書かれていませんでした。イギリスの方はしかしそもそもポンドの実際の価値もオックスフォードで生活費がどのぐらいかかるのかすらわからないので提示されていた給料が高いのか低いのかすらわからない状態でした。イギリス人の友人に聞いてみたら「まあ妥当」なレベルだったらしいです。まあもっとも、アメリカの中西部のカトリック系の私立大学の職員からするとだいたいどこに行っても給料が上がるだろう、とほぼ考えていいですからね…。そう思うとある意味、どうでもいい事ではありました。それなりの給料でさえあれば何でもいいのですから単純なものです。

結果が出るまでも面白いな、と思いました。PSIは結果が出るまで何と二ヶ月かかりました。まあ先に結果が出るまで時間がしばらくかかるよ、とは言われていたのでそれほど気にしませんでしたしそもそも小手調べ程度に最初は思っていたのですがまさか二ヶ月かかるとは!でした。その不採用のメールを何度か読み返して思ったのはもしかしたら二番手で僅差で不採用だったのでは?という事でした。後に十月にバルセロナであった学会の時にPSIの人たち聞いたのですがどうやら実際にそうだったらしく、最後の最後までみんなで色々と議論して内部の候補者に流れたそうです。まああと一歩で足りなかったという事ですね。

もう一つのオックスフォードの研究所の方はそのバルセロナの学会中に向こうから何かを言ってくるか?と思ったら何にもなし。だから書類で落とされたか?と思っていましたがジュネーブに帰ってきてから程なく、翌週に電話面接をしたいとの事。電話面接で想像外の難しい質問をされてこれはダメだったなあ、と思ったら翌日、二次面接に来てくれ、との事。それからイギリスに行く準備をしてはるばる行く事に。

まあその二次面接の二日前に南仏からの採用通知が出ていたのでもしもの為の確認に行っただけで最初から受ける気はさらさらなかったのですけどね。現地でもやはり難しい質問をされて若干、しどろもどろ。でももう大本命の南仏のオファーがあったのでそれなりの出来でいいや、と思っていましたからなんとか終了。どのぐらいで結果が出るか?と聞いたら一週間ぐらいかかるだろう、との話。もちろん、それまでに南仏のオファーに返事をしなければならないのでこれまたどうでもいい話だなあ、と思いつつジュネーブに翌日の午後に帰還。

所がそれから結局、三週間近くしてから不採用通知が来ました。おそらくまずオファーが誰かに行ってその人が二週間ぐらい考えたからではないかなあ?と思われます。つまりここも二番手だったのではないかな?と。問題外の候補者だったらきっと早々に不採用通知が届いていたのではないかな?と思います。まあ実際にどうだったのかわかりませんけどね。

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